新・帝国主義の時代〈右巻〉日本の針路篇

電子版価格
¥2,090
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

新・帝国主義の時代〈右巻〉日本の針路篇

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 517p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120044861
  • NDC分類 311.4
  • Cコード C0031

内容説明

国際社会は弱肉強食の「新・帝国主義」の時代に入った―。右巻の日本の針路篇では、日本人と日本国家が生き残るために、取るべき戦略を示す。

目次

序章 大震災後の日本の針路
第1章 震災後の日本(大震災と大和心のをゝしさ;菅政権のチェルノブイリ化;政治を腐らせるニヒリズム;日本政治を蝕むナルシズム;日中武力衝突への隠れた火種)
第2章 日米同盟再論(ゲーツ長官の帝国主義発言;オバマ演説の“真意”;ゴルバチョフとの対話;沖縄をめぐる国家統合の危機;米兵集団暴行事件の波紋、高まる沖縄の独立熱)
第3章 新・帝国主義時代の北方領土問題(ロシアとどう付き合うか;対日政策の重要性が低下するロシア;ポピュリストが破壊する外交関係;プーチンの返り咲きは好機、いまこそ北方領土返還を狙え;与党統一ロシア“大敗”の真相;日露接近の好機を逃すな;プーチン論文が暗示する未来;前原訪露の戦略的意義;国家機能強化に向かう日本;中国を警戒し、接近する日露)
第4章 帝国主義化する中国にどう対峙するか(中国ナショナリズムと毛沢東;アルバニアが見た中国の野望;日本のTPP参加の真価を読み解く―中国包囲網を目論むロシア;中国帝国主義に対抗するには;李春光事件の裏側―不良外交官まで活用する中国;「領土問題は存在しない」だけでは解決しない)

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
1960年(昭和35年)東京都生まれ。85年、同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、在ロシア日本大使館に勤務。98年より外務本省国際情報局分析第一課主任分析官。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、2009年6月、有罪確定。『国家の罠』(毎日出版文化賞特別賞)、『自壊する帝国』(新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

13
沖縄学の父、伊波普猷の「沖縄人の最大欠点」は読んでみたい(10頁)。恩を忘れる沖縄人だと。日本のエリートはひよわ。想定外の危機に萎縮(34頁)。そこには答えがないのだ。丸暗記教育の悲劇。沖縄人は差別の論理に憤る(182頁~)。米軍基地の偏在に(184頁)。国の最高責任者から軍縮の一言が出てこない。オバマ大統領にいえる人は誰もいないのか? 他方、ロシア人は政治を悪とみなす(329頁)。日本の針路というときに、米軍基地、福一原発、TPPは避けられない論点。佐藤氏はロシア専門家だから、こうしたものを相対化した。2013/06/21

非日常口

6
アイデンティティと著者は言うが、現在の日本国民の中でどれだけの人が胸を張って言えるだろう。「外交は言葉の芸術」と本書にある。逆に、芸術を読み解くための基礎教養を私たちは求められるということだ。リーダー不在論が出ているが一歩間違えばそれは独裁になる。消去法で残ったいえる現政権に、未来のエリートは存在するのだろうか。他国と過去の関係から今の日本、そして自分の輪郭が浮彫りになってくるのではないか、そこから自分の土地の意見が醸成されるのではないかと改めて感じる。09年から今までの流れを見つめ直すため二巻本。濃い。2013/04/02

T坊主

4
1)菅元総理はソ連及び尖閣問題に対して間違った対応をした。2)外交問題は色々な媒体による投げかけが行なわれその中に、糸口が隠されている。又外交文書なり、文書にされたものの重みが如何に重要かという事も分かった。一字一句にそれぞれ意味深長な言葉が隠されている。3)総理になる資格が無い人が総理になる事の国益の損失について思い知らされた。只、議員暦が長いとかで大臣にする事は間違っている。4)情報収集、分析力、判断力が如何に重要かそういう部署にいる人達は自覚すべきだ。5)中国は近代化が完成するまで、日本は敵と。2013/07/13

Happy Like a Honeybee

2
現在の日本はフランス革命後と対比できる?1789年の革命後、ポピュリズムを基調とするジロンド派が実権。その後、粛清や恐怖政治を基調とするジャコバン派。そしてナポレオンによる帝国主義政策を展開。ヒトラー「わが闘争」より。多数は愚鈍の代表ではなく、卑怯の代表でもある。百人のバカからは一人の賢人も生まれないが、百人の卑怯から、一つの豪快な決断も出てこない。2014/09/14

石臼

2
国等の集団や、個々人の動きを読み解き、更には予測していくために、その背後にあるストーリーを考えることが有用だ。佐藤氏は現代の国家の振る舞いを考えるために、新・帝国主義というストーリーを適用している。読者がそのストーリーの妥当性をどう考えるかは別として、出来事からストーリーを読み取る普遍的な技法と、「ロシアの声」などの国営放送あるいは大臣・担当相の会見などから各国の発するシグナルを見る技術は、非常に参考になるものだ。2013/11/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6423794
  • ご注意事項