内容説明
「人種」という概念は、人類に忌まわしい歴史を刻んできた。人種差別の歴史を振り返りつつ、「人種」が生物学的な意味を持たないことを示す一方、遺伝子には、異なる祖先集団への帰属が読み取りうることを紹介。偏見やイデオロギーを超え、人類全体の尊厳を希求したサイエンス・エッセー。
目次
人種および人種差別に関する小史
人種は明白なものか
科学は人種を否定する
差異と格差
ヒト集団の多様性―最初の目印
スニップスがヒト集団を定義する
さらに詳しく解説するなら…
われわれはみな、クロマニョン人の子ども
人種ビジネス
犬とヒト
「人種」と病気
「特定ヒト集団用の」医薬品
「人種」と能力
旅の終わり
著者等紹介
ジョルダン,ベルトラン[ジョルダン,ベルトラン] [Jordan,Bertrand]
1939年、フランスのエヴルー生まれ。分子生物学者。国立科学研究センター(CNRS)の研究部長を務めた。遺伝子およびゲノムをテーマとする学術論文を多数発表。現在、数多くの国際組織のメンバーであり、フランスおよび外国のバイオクテクノロジー企業のコンサルタントを務める。一般書も多数あり啓蒙活動にも力を注ぐ
山本敏充[ヤマモトトシミチ]
1959年、愛知県生まれ。筑波大学第2学群生物学類卒業。同大学大学院修士課程医科学研究科で、医科学修士を取得。愛知県警察本部科学捜査研究所に勤務の後、名古屋大学医学部で医学博士取得。2000年、同大学院医学系研究科(法医・生命倫理学)助教授に就任、現在、同准教授。専門は、法医遺伝学・ヒト集団遺伝学
林昌宏[ハヤシマサヒロ]
1965年、愛知県生まれ。立命館大学経済学部卒業。翻訳家として多くの話題作を提供(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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魚京童!
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