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家康の子

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  • サイズ B6判/ページ数 356p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120042782
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

徳川家康の子に生まれ、十一歳で人質として豊臣秀吉に差し出された於義丸。二人の天下人に命を預けた男が見た覇権の真実!福井藩祖となった結城秀康の波瀾万丈。

著者等紹介

植松三十里[ウエマツミドリ]
静岡市出身。出版社勤務、七年間の在米生活などを経て、執筆活動に入る。2002年「まれびと奇談」で第九回九州さが大衆文学賞佳作、03年「桑港にて」で第二十七回歴史文学賞、09年には『群青 日本海軍の礎を築いた男』で第二十八回新田次郎文学賞、『彫残二人』(文庫改題『命の版木』)で第十五回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

初美マリン

101
物事の受け取り方は、本当に千差万別だと実感。この作品の結城秀康は、まさに豊臣と徳川の橋渡しに誠意を尽くし34才の若さで死去、忍耐強く思慮深い理想的な人物だった2019/07/05

Our Homeisland

24
これは何度か手に取っていてなかなか読めていなかったのですが、今回、やっと読めました。良い作品だと思います。まずは、この作者はもっと知られて人気があって読まれる本が多くて良いな、といつも思います。平易で素直な文章が非常に好感が持てます。本作は表紙を見て、「家康に女性の隠し子がいた」という話だろうと勝手に思っていたのですが、結城秀康が主人公でした。今年、大河ドラマで人気になった三成や秀次も登場しますが、秀康は今年は出ていないと思います。大河史上で最も夢中で見た「利家とまつ」で主要な役割だった佐々成政が印象的2016/10/09

オリーブ

13
長男は信長の命による切腹でその後継者にはなれなかったのだが、何故次男ではなく三男の秀忠だったのか?と不思議に思ったことはあったが、そういうことだったのですね。それにしても世間の認知度としては地味な秀康によくぞ焦点を当ててくれた!と思うし、植松さんだからこそ、歴史ものに不慣れな私でも読みやすかった。何をおいても徳川の家を第一にとしていた家康の冷徹さの裏に隠された断腸の思いによる決断だったことを秀康を通して知って最後に胸が熱くなった。表紙の絵とタイトルがちょっと残念な気もしたが、それを上回る内容だった。2017/05/14

椿

12
徳川家康の次男・結城秀康のことを殆ど知らなかったので興味深く読んだ。人質になっていたので徳川の跡継ぎになれなかった、ということくらいの知識しかなかったよ。表紙の人物が女性っぽくて違和感。茶々が、優しくて情のあつい人に描かれていて意外だった。2016/05/22

onasu

8
家康の実子にも関わらず、下野の小領主結城家の養子となった秀康の生涯。同時代のものを読んでも、名前が出てくる程度で、何かで読んでみたいと思っていた人物でした。  小説ですから、つじつまの合うよう都合のいい推論があるのは当然ですが、石川数正の裏切りなどは、なるほどと思わせる内容でした。ザッと流してしまう事柄にも、意外な背景を想像してみることが歴史小説の醍醐味ですね。  同時代で脇役とも言える結城秀康。初読みにも、いい一冊でした。ただ、表装がBL的で、男色はこの時代当然かもしれませんが、要カバーです。2011/11/11

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