内容説明
原発事故、電力不足、原価高騰、サプライ・チェーン分断、デフレ…。日本の経済、これからどうなる?―。
目次
第1部 震災発生
第2部 この国の未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazu
1
阪神淡路大震災と比して、今震災のその後を予測している。原発問題を別にすれば、むしろ経済回復の契機となる可能性があると分析している。楽観的かもしれないがそれなりに説得力があり、初歩的な経済学が学べられる。2011/06/26
いわたん
0
震災関係の本は、なかなか読む気になれなかった。 あれから8ヶ月経ち、久しぶりに竹森さんの本を読んだが、自分なりに正面から震災について考えられた気がする。1、2ヶ月後あたりの著作だが、今はさらにユーロ危機が悪化して重なっている。わが国が輸出力を強化していけるだろうか。 次は「国策民営の罠」を読もう。2011/11/09
koji
0
東日本大震災から経済が復興するにはどうすべきか。「実感」と「提言」とあるように、経済学者である筆者の「震災後の認識と行動」がまず描かれますが、これが本書に厚みを持たせています。特に、カミュ論と藤本教授とのやり取りが参考になります。提言は、「天災(地震・津波)からの復興」と「人災(原発問題)の解決」に分けて説きます。前者はやや楽観的ですが、後者は緊張感をもったタッチになっています。概ね同感ですが、今(8月中旬)になってみると、円高と債務危機についてより危機意識がほしかったと思います。2011/08/13