出版社内容情報
駄菓子、鰻、豆腐、履物、一膳飯屋に駕籠宿……十四軒の小さな店が大家族のように暮らす江戸・深川冬木町、巡る十二か月の人情物語。
内容説明
鰻に豆腐に青物、履き物に雨具、一膳飯屋、駕篭宿―十四軒の店が連なるお江戸深川冬木町、笑いと涙を描く著者真骨頂の人情物語。
著者等紹介
山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年高知市生まれ。東京都立世田谷工業高校電子科卒業。旅行代理店、広告製作会社勤務などを経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。2002年『あかね空』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんちゃん
10
江戸深川の歳時記。大きな事件ではなく、日々の生活の中で起こる出来事の中に、江戸に生きた人たちの粋と人情がたっぷりで・・・まねき通りの1軒1軒をのぞいて歩きたくなりました。2010/08/05
あんパパ
8
まねき通りという町に暮らす市井の人々の一年間をひと月ごとの短編で表したもの。それぞれの季節ごとの風物詩が描かれておりあたかも習作のようにも思えた。2014/05/05
紫 綺
8
現代小説の合間に読む山本一力氏の時代小説はほっこりします。人情味溢れる短編で一年間を構成。心安らぐお話でした。赤の他人の集まり、「まねき通り」の住人が一つの大きな家族のように思えて古き良き時代を感じました。2010/04/04
へたれのけい
4
心温まる短編集。でも、御免なさい、今のオイラには詰まらなかった。読む時を間違えたな。2013/10/03
あかんべ
4
江戸時代の庶民の暮らしが生き生きと書かれている。ちょっと善人が多すぎ気もするが、繰り返し同じ人が登場し、短編ながらも世界が続いる。私の好きな人は家の亭主になんとなく似ている徳兵衛さん。2013/08/26