冬の夢

個数:

冬の夢

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年03月28日 18時35分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 321p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784120040719
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

時は20年代、ジャズエイジ。絶頂期の若きフィッツジェラルドの名品から、訳者一番のお気に入りである表題作他全5篇をセレクト。

内容説明

1920年代前半、フィッツジェラルドは早くも作家としての絶頂期にあった。20代にして見事に完成された天才的作家が、溢れる才能にまかせ書き上げた膨大な作品群から、『グレート・ギャツビー』の原型ともいうべき五短篇をセレクトした「若き日の名作集」。

著者等紹介

フィッツジェラルド,フランシス・スコット[フィッツジェラルド,フランシススコット][Fitzgerald,F.Scott]
1896年、ミネソタ州生まれ。プリンストン大学中退後、陸軍入隊。除隊後の1920年、処女長篇『楽園のこちら側』が全米ベストセラーとなり、同年結婚したゼルダ・セイヤーとの華やかで奔放な暮らしぶりで時代の寵児ともてはやされる。数々の短篇を雑誌に発表するほか、『美しく呪われたもの』『グレート・ギャツビー』などの長篇も高く評価されるが、世界恐慌、ゼルダの病などが生活に影を落とし始める。失意と困窮のうちにアルコールに溺れ、40年心臓発作で死去

村上春樹[ムラカミハルキ]
1949年、京都生まれ。早稲田大学卒。79年、『風の歌を聴け』で群像新人賞、85年、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』で谷崎潤一郎賞受賞。現代日本を代表する小説家であると同時に、アメリカ文学の優れた読み手としても知られ、フィッツジェラルド作品を始め、R.カーヴァー、J.アーヴィング、T.オブライエン、T.カポーティ、G.ペイリーなどの作品を手ずから訳し、精力的に紹介してきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

83
「メイデー」は落魄れて情けを乞うゴーディーに対してのイーディスの嫌悪感や幻滅は、父にそうされた時に、父親やそんな下らない男に怯えていた頃の自分を強烈に憎んだ事があった時を思い出しました。余りにも煌びやかで淋しい寓話でもある「リッツくらい大きなダイヤモンド」は「この世界にはダイヤモンドのほかには何も存在しない。ダイヤモンドと、それからおそらく幻滅というみすぼらしい贈り物のほかにはね。(中略)まあ、いいさ。そんなものは例によって知らん顔してうまくやり過ごそうじゃないか」という言葉が今を生きる者として胸を打つ。2017/03/02

mm

29
村上春樹翻訳の、グレートギャッツビーを書く前のフィッツジェラルド短編集。作者が24歳から29歳までの若き日の天才の輝きが眩しすぎる。いろんな作風とか試みのものが混ぜられていて、ナイスチョイスのメニューです。1日で短編を書き上げることができたらしいんだけど、そんな風に書き飛ばしたとは思えない。とにかく無駄が無い美しさが圧倒的。そして、無駄がない美しさは、とても哀しい。澄み切って哀しい。村上ノートから読み取れる、当時の商業雑誌の好みと作家の葛藤もドラマだねえ。2018/12/21

キムチ27

26
「ギャッツビー」でつとに有名な筆者・・そして春樹が敬愛してやまない彼。一読すべきと思い、結構すんなりその世界に入れる。というか、春樹が影響を受けたというだけあって、どこまでジェラルドでどこから春樹か線引きしがたいほどと感じた。5編短編が入っており、後書きにあるようにプレ・ギャッツビーともいうべき空気を描いている。筆者が25歳前に一気に書き上げたとあるから天才・早熟のペンが流麗に流れている。春樹が推すように、私も「ベイビー・パーティ」が押しかな。訳者も素晴らしいけれど、原文の味わいも素晴らしいだろうと思う。2014/06/22

春ドーナツ

21
私の愛読書です。大切に再読を重ねて来ました。先ず装丁の話から。函から取り出した時の新鮮さ、ハッと心が打ちふるえることに変わりはありません(裏表紙もお見逃しなく)。表題作を読む度に「対岸の緑色の灯り」へと思いが馳せます。「ああ、良いなあ」と心が純粋になるのは、例えば、次のような一文を目にした場合です。「月が指を一本その唇にあてると、湖面はしんと静まり、淡い色合いの澄み渡ったプールとなった」あるいは「ややあって彼は振り向き、二つのつぶらな、スタッカートのように切れの良い瞳に、自分が向き合っていることを知った」2018/07/07

速読おやじ

20
フィッツジェラルド短編の中ではマイベストなのが「冬の夢」。いやあらゆる短編の中でも一番に近い作品かもしれない。なぜにそんなにこの作品に惹かれるのかって、音楽のような調べをもつ流れるようでいて美しさを備えた文章だ。グレート・ギャッツビィの凝縮版のような感じも受けたが、主人公の男女をスコットとゼルダに置き換えて考えると、更に物哀しい。フィッツジェラルド作品は彼の生身の人生とは切り離せないのか。そして、単純にお伽噺として面白かったのは「リッツくらい大きなダイヤモンド」。絶大なる富を持った男の結末は・・・2013/07/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/513940
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。