シリコンバレーから将棋を観る―羽生善治と現代

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120040283
  • NDC分類 796
  • Cコード C0095

出版社内容情報

予測不能な未来を前に我々はいかに生き抜くべきか。『ウェブ進化論』著者が真理を求める棋士たちの姿に見出した「超一流の方程式」!

内容説明

好きなものがありますか?極めたいことは何ですか?―ベストセラー『ウェブ進化論』の著者が「思考の触媒」として見つめ続けてきたものは、将棋における進化の物語だった。天才の中の天才が集う現代将棋の世界は、社会現象を先取りした実験場でもある。羽生善治、佐藤康光、深浦康市、渡辺明ら、超一流プロ棋士との深い対話を軸に、来るべき時代を生き抜く「知のすがた」を探る。

目次

第1章 羽生善治と「変わりゆく現代将棋」
第2章 佐藤康光の孤高の脳―棋聖戦観戦記
第3章 将棋を観る楽しみ
第4章 棋士の魅力―深浦康市の社会性
第5章 パリで生まれた芸術―竜王戦観戦記
第6章 機会の窓を活かした渡辺明
第7章 対談―羽生善治×梅田望夫

著者等紹介

梅田望夫[ウメダモチオ]
1960年生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。東京大学大学院情報科学科修士課程修了。94年からシリコンバレー在住。97年にコンサルティング会社、ミューズ・アソシエイツを創業。2005年より株式会社はてな取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Aya Murakami

72
将棋ペンクラブ大賞の作品ということで図書館で借りてきました。 情報化の行き着く先は大渋滞…。大渋滞を切り抜けるのは独創性が必要…。やっと今の若い人がやたらめったら個性を追い求める理由が分かりました。情報化で誰でも上達の技術が身につくので全員似たような人間ばかりになってしまうのですね。将棋の世界では一般の社会よりも一足先に情報社会の渋滞現象がやってきていたようです。しかし独創性だけでも社会の一員になれるとは限らない(自分は変人理由で面接落ちまくった)。厳しい!2019/06/30

緋莢

14
「将棋を指す時間」はなかなか取れない、でも、将棋を鑑賞するのは好き。 そんな著者がブログで将棋について書き始めると、予想外に反響があり、「指さない将棋ファン」が多い事に気づいた。観戦記や棋士との対話から、 現代将棋について考え、「指さなくても感じ取れる将棋の魅力」、「棋士という素晴らしい人たちの魅力」に迫った本。2017/01/09

そり

14
指さない将棋ファン梅田望夫さんのリアルタイム観戦記と、羽生善治さんとの対談が載ってる本。予め対局者の情報を用意して、対局中にリアルタイムで観戦記を書き上げてネット上に掲載するというのは何とも力技ですごいなと思う。しかも面白い。例えばプロ棋士による解説を「5級向け」「初段向け」「五段向け」で分けてみる試みがあり、ナイスアイデアだなと思った。「五段向け」解説では対局者の戦略方針まで言及していて、五段位の棋力がなくたって将棋の深さにワクワクしてしまう。まるで一局が戦国時代の合戦のように見えてくるからだ。続く2013/05/13

ランフランコ

10
野球やサッカーならプレイしないでも、観戦だけでも趣味と言うし、素人が監督目線でゴチャゴチャ言う。将棋はどうも敷居高く、将棋が趣味とは指すことを概ね意味する。著者は将棋が趣味とは見るのが趣味で全然いいんだと主張する。羽生さんや渡辺明さんもそう言う。むしろそれが健全であると。そうならねば将棋の底辺は拡大しないと。素人がタイトル戦見ながら「なんでそんなとこ指すんじゃ」とか言っていいんだと。この考えが本が書かれた根底にある。なので将棋ド素人の俺も今日から「趣味は将棋です」と言ってもいいのだ。超弱いことは内緒でね。2019/03/03

booklight

8
寄藤文平の本からの紹介。WEBの可能性について書いている著者が、将棋とネットについて書いている。観る将棋の提唱。なるほど、野球ができない人が野球を観戦してもいいように、将棋がうまくない人も将棋を楽しんでいい。まぁ、そんな理屈よりも、著者の将棋への思いと新しいの将棋の分析が面白い。古くて新しいフロンティア感がよかった。2017/12/28

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