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学問の下流化

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120039836
  • NDC分類 002
  • Cコード C0036

出版社内容情報

ポピュリズム化とオタク化の進む学界、紋切り型から抜け出せない論壇、書店に溢れるお手軽な新書。「教養主義の没落」後の教養とは。

内容説明

うけ狙いのポピュリズム化とオタク化の進む学界。紋切り型の右翼・左翼から抜け出せない論壇。書店にあふれるお手軽な「下流」新書…書き手として、読み手として考える「教養主義の没落」後の教養。

目次

第1章 学問の下流化(液状化する学問;格差社会論から今を読む)
第2章 愛される知識人と嫌われる知識人(丸山眞男をめぐって;知識人群像;右翼・左翼・学生運動)
第3章 大学の来し方、行く末(京大vs.東大;漱石の周辺;わたしの大学改革論)
第4章 在りし世の佇まい(変わり行く学生文化;戦後日本の面影)
第5章 晩年の学問(「教養主義の没落」後の教養;イギリスとわたし;書き手として。読み手として)

著者等紹介

竹内洋[タケウチヨウ]
1942年(昭和17年)、新潟県に生まれる。京都大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程修了。京都大学大学院教育学研究科教授などを経て、関西大学文学部教授、放送大学客員教授、京都大学名誉教授。専攻、歴史社会学、教育社会学。主な著書に『日本のメリトクラシー』(東京大学出版会、日経・経済図書文化賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

CCC

7
こういう著述家がいるんだーとか、なるほどこういう見方をするんだーぐらいの内容で、まとまった話ではない。タイトルはこれだけど、ほぼ下には関係ない話しかなかった。2017/09/09

ドクターK(仮)

7
教養主義が没落し、学問は専門分野に入り込んだ挙句オタク化・官僚制化している現在、教養とはどうあるべきなのか。読書によって教養を身につけ、人格形成や社会改良を目指すという考え方が過去のものになって久しい。旧制高校の時代なら、周りの人間について行くために読書に励まざるをえなかったのかもしれないが、今の時代に(特に若い世代の中で)教養主義的な読書を実践しようとすれば、徹底的に孤独になってしまう。競う相手も共に語る相手もいない。時には教養が邪魔をするかもしれない。だがそれでも構わない、と本書を読んで確信した。2015/05/06

ロピケ

6
タイトル見て、「あ〰。これきっと私の事、書いてる本に違いない。」と、自虐的と思いつつ、中に何が書かれているのか気になった。言葉のナイフが自分に少しは刺さったものの、刺され甲斐があった。教育分野だけでなく、人間、社会と幅広いテーマにわたっていて、興味を刺激されたし、紹介されていた本も読んでみたいと思うものが多かった。読んで行くうちに「そう言えば、教養って何だろう?」という素朴な疑問が頭に浮かんだが、これだ!という一文で氷解。卑屈にならずに、知りたいと思った事を大事に考えていきたい。2012/07/04

スズツキ

5
書評を中心とした社会批評で期待通り面白かった。ただ、著者が「ほとんどの人は知らないが」と断りを入れている蓑田胸喜や北昤吉あたりに手が伸ばせなかったりするときついかもしれない。紹介されている本が非常に興味深かったので、いくつかチェックしておきました。2016/08/09

まつゆう

5
単なる書評やエッセイではあるが、この著者の他の本なども読むと、どこか飄々していて、それでいて要所を押さえるバランス感覚というか、本との適切な距離の取り方に改めて驚かされる。『「―理念が乏しい」と非難されても、むしろ薄い微笑さえ浮かべる』(p6)筆者の「教養」がなせる業だろう。2012/11/01

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