経済学とは何か

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120039638
  • NDC分類 331
  • Cコード C0033

出版社内容情報

唯一の正解がなく、正反対の主張が堂々と並び立つのが経済学の特徴である。過去のさまざまな論争から、経済学の面白さをさぐる。

内容説明

物価の安定、失業の解消といった目標は共有しているのに、正反対の主張が堂々と並び立つ―。唯一の正解や真理が存在せず、一見したところ「科学」としては無秩序とも未成熟とも受け取られかねないのが経済学である。しかし、実はそうした無数の対立や論争おそが経済学を発展させてきたのである。これまでのさまざまな「論争」を紹介し、経済学のおもしろさをさぐる。

目次

第1章 「市場メカニズム」について(「見えざる手」;市場メカニズムは万能なのか ほか)
第2章 社会主義崩壊の衝撃(資本主義に危機;『貧乏物語』の影響力 ほか)
第3章 『一般理論』は「革命」だったのか(クルーグマンの『一般理論』序文;「ケインズ革命」再考 ほか)
第4章 「ケインジアン」分裂の帰結(「新古典派総合」とは何か;「新古典派総合」の問題点 ほか)
「あとがき」に代えて(経済学に「学派」は必要なのか;経済学の画一化をどう考えるか)

著者等紹介

根井雅弘[ネイマサヒロ]
1962年(昭和37年)、宮崎県に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。現在、京都大学大学院経済学研究科教授。専攻、現代経済思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nagoyan

1
優。「ケインズ学派」を中心に学説史を簡明に説く。本書は、理論は実践と不可分であり、また、現実の社会経済に対する処方となるものでなければならないと思うものにとっては、心強いだろう。2010/03/15

メルセ・ひすい

1
説得力?? 物価の安定、失業の解消といった目標は共有しているのに、正反対の主張が堂々と並び立つ経済学。これまでのさまざまな「論争」を紹介し、経済学のおもしろさをさぐる。2008/09/24

void

0
【★★★★☆】経済思想史専門家らしく、「経済学」が対象としてきたモノ、「派閥」といった様々な考え方・アプローチを紹介し、その多様性の意義を述べる。専門用語解説が付いているなど初学者にも配慮しているが、(経済学史という学問自体から見ても)扱う範囲に対して見通しの立てにくさに結構手こずる。経済学史入門書に触れてからまた取り組みたい。2012/05/24

くまくす

0
図書館にて。経済学史についてであるが、市場メカニズムについてケインズを中心に論点を整理し経過や批判を展開しつつ、現在までの流れを解説している。タイトルからして軽めの経済書を予定していたが、読破には一通りの解説もついるものの、マクロ経済学とミクロ経済学を一度学んだ上で読まないとおそらく厳しいだろうと感じる。一応は読み切ったがケインズについて学んでから再読したい。引用を元に文章を展開している分わかりやすくはあるが…。学派の対立、批判などを論理で説明しているため読みやすい人と読みにくい人が分かれそう。2019/11/05

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