サウスポイント

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120039249
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

かつて初恋の少年に送った手紙の一節がハワイアンの調べにのって耳に届き、私はその歌い手を訪ねるが……。待望の書き下ろし長篇!

内容説明

かつて初恋の少年に送った手紙の一節が、ハワイアンの調べに乗って耳に届いた。「ひとの人生を縫い上げる」キルト作家となった私は、その歌い手とともに、空と海と大地が接するハワイ島最南端の地「サウスポイント」を訪ねるが…。

著者等紹介

よしもとばなな[ヨシモトバナナ]
1964年、東京生まれ。詩人・思想家の吉本隆明の次女。日本大学芸術学部文藝学科卒業。87年「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞、同年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、89年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで、93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞(Under35)、99年マスケラダルジェント賞の三賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まゆこ*

18
やっぱり、好きだなあ。吉本さんの意味のあるような無いような文章を読むの。ゆるいような、でも泣けて、どきどきするお話。珠彦くん、ちょっと怖いけど、わたしもきっと受け入れてしまうだろうなあ。ハワイ行きたいなあ。2015/06/28

hase

16
 ちょっと変わった女の子テトラちゃんと初恋の人、その家族のお話。大切な人の死を通して描かれていた儚さや強さが印象的だった。登場人物の女性達は江國香織さんの小説にも登場しそうな方達で私的にとても気に入った。マオさんが気になったので「ハチ公の最後の恋人」も読んでみたい。2022/08/22

fishdeleuze

15
ハワイの乾いた空気やざらっとした触感を伴う自然描写と、こころの奥を撫でるようなすこしwetな、とはいえ不快ではない感傷のバランスが心地よい読書だった。再読。2017/01/10

白雪ちょこ

12
彼女の作品の中では、外国の描写もよく出てくるが、私は彼女の描くハワイの内容が一番好き。 こんなに優しい恋愛小説は、初めて読んだかもしれない。 生々しさなどはなく、本当にふんわりとした優しい雲につつまれるような感覚にさせてくれる。 彼女の文章は、まるで魔法のように感じる。 感覚やフィーリングというのは、もしかしたら生きていく上では、大事にしなければならない一つなのかもしれない。

スノーシェルター

12
大人に振り回されながら、希望を捨てずに生きてきた。初恋の幸せな記憶があるから。離れていた時間とか好きとか気持ち悪いなんてことを通り越して、繋がっているような2人をとても羨ましく思えた。なんだかとても癒された。人生の最初の方でほとんどの幸せを経験して、あとはそれを取り戻すために生きるという部分に納得。2011/11/07

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