出版社内容情報
ベストセラーはつまらないと思っていませんか？ 読み方ひとつで、どんな話題作も楽しめる。古本を愛してやまぬ著者による、発見に充ちた読書批評。
内容説明
所変われば売れ筋も変わる？昔の話題作と比較すると…。古本を愛してやまぬ著者が、あえて斬りこむベストセラー批評集。
目次
診察室篇（『バカの壁』養老孟司著；『さらば外務省！』天木直人著；『川島隆太教授の脳を鍛える大人の音読ドリル』川島隆太著 ほか）
温故知新篇（『東京タワーオカンとボクと、時々、オトン』リリー・フランキー著；『生協の白石さん』白石昌則・東京農工大学の学生の皆さん著；『人は見た目が９割』竹内一郎著 ほか）
快読篇（アンナ一人勝ちの皮肉『「みにくいあひるの子」だった私』梅宮アンナ著；ワザありのパロディ『バターはどこへ溶けた？』ディーン・リップルウッド著；人気支える「隠し味」『村上ラヂオ』村上春樹著 ほか）
「純愛ブーム」は続くよどこまでも純愛の「純」は「単純」の「純」か？
日本人論の歴史はベストセラーの歴史
著者等紹介
岡崎武志［オカザキタケシ］
１９５７年大阪府枚方市生まれ。文筆家・書評家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へロム
42
図書館でパラパラとめくって面白そうだったので、借りてみた。2003年から2007年のいろいろな本屋さんのベストセラーから1冊ずつ取り上げ紹介されている。また、著者によると、ベストセラー本はその時代を映しだしており、20~30年スパンで時代は一巡りしているらしい。ここに上がっている本の多くは、古本屋で手にいれやすくなっていると思うので、気になる本をチェックしてみよう。2013/03/09
くぅ
12
ベストセラーって面白くて需要があるからベストセラーなのに「だって」ってどーなのよ（笑）と思い借りた一冊。私もベストセラーは、好きな作家とかじゃなければ基本寝かす派なので、後から読んだ方が面白いという著者の持論には共感。読みたいと思ってても、帯とかに映画化！とかドラマ化！とかベストセラー！とかあると手に取りづらくなっちゃいますし（苦笑）中身もけっこー面白い。バッサバッサ切られてる本もあるし。書店によって売れる本が偏りまくるってのも、なるほどーだった。2014/06/13
阿部義彦
11
「女子の古本屋」「貧乏は幸せの始まり」等の著者が、あえて、ベストセラーを読んでその、感想を著したもの。そもそも、は連載の執筆を依頼されたのが、きっかけ。テーマが読み捨てられる駄本だけに、（ホリエモン、梅宮アンナ、さだまさし等）だけに、色々と切り口を工夫はしているが、著者特有の、文章のキレは無いような気がしました。可もなく不可もなく、それなりには読ませるが、何だかなあみたいな。ファンの方は無理して読む事はないかも。図書館本でした。2015/05/27
やまゆ
10
ベストセラーは寝かせておいて時間がたってから読むといい、というのには納得。私の場合、ただ図書館で順番待ちでほとぼり冷めた頃に読んでるだけだけど…。2014/03/12
sawa
8
★★★★☆ 色々な書店のベストセラーランキングの中の本を書評する一章。東京ドーム前の本屋では、野球、ギャンブル、プロレスの本がよく売れたりと、書店によって売れてる本は全く異なる。今のベストセラー本と過去のそれを比較する二章。『人は見た目が９割』と飯島愛の『どうせバカだと思ってんでしょ!!』、村上春樹訳の『ロング・グッドバイ』と五木寛之訳の『かもめのジョナサン』など。ビジネス書、新書、タレント本のベストセラーって、読むことがないので、書評で読めるのは嬉しい。装丁は西荻の古本屋さん、石丸澄子さん。（図）2012/10/23
