おそれずにたちむかえ―テースト・オブ・苦虫〈5〉

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120038914
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

俺を叱るな! 否定すな!さらに旨味の増したエッセイ集第五弾

内容説明

おそれを知らないエッセイ第五弾。

目次

やってみたら百難千苦だったよ
こんなことにいち早く気がついたオレは偉い
集中しろ。にやにや笑うな
典型的なB君
随筆の練習
マンションで儲ける
話がまったく通じません
世界にただひとつの鮨
ネガティヴに考えます
ちょっと思ったこと〔ほか〕

著者等紹介

町田康[マチダコウ]
作家、ミュージシャン。1962年大阪生まれ。高校時代より町田町蔵の名で音楽活動を始める。97年に処女小説『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2000年には「きれぎれ」で芥川賞を受賞する。01年詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、02年「権現の踊り子」で川端康成文学賞を受賞。05年に『告白』で谷崎潤一郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ペグ

62
今回の町田氏は至極真っ当であり、現代の日本社会における矛盾や差別、世情に流される人々に対する問題提起。目の付けどころは鋭いのに、妄想によってどんどん崩れ果て、最後は一人寂しく酢蛸を食べる次第。寂しい。けれど妄想はいつもより抑え気味です。やっぱり笑ってしまうのでした。堕落丼の丼の底には安吾の顔〜。2019/06/06

やまねっと

15
図書館本。エッセイなのに小説のコーナーにあった。まあそれはいいとして、町田康のエッセイは虚実ないまぜで結構適当なことが書いてあるので読んでいて笑える。 この本は5巻目だ。1巻は読んだが、2から4は読んでいない。売っていないからだ。図書館にはなぜかこの5巻から8巻まで置いてあった。そこで2から4は置いておいて5巻から読んでやろうと思ったのだ。 中身は町田文学の洪水である。本当にどうでも良いことを書いてある。良いことを途中まで書いていてもおちゃらけて酒を呑み適当なことで終わっていく。これだから町田康は堪らない2023/12/10

エリ本

5
洞察力がすごい!最近の若者の傾向から日本政府の外交のやり方、会社勤めしたことないのに(おそらく😅)、会社内で生き抜く方法などなど。的を射た視点に唸らずにはいられない。最後は常に自虐ネタで締めくくって笑いで誤魔化されてしまうけれど、鋭い感性が際立ったシリーズ5でした。2020/08/16

桜もち 太郎

4
どこまでが本当で、どこまでが真面目なのかわからない。時に傲慢に自虐的なおちを付けていく。作者の頭の中を覗いて見たい。理解不能。それでいて読む手が止まらず、このシリーズを求めてしまう。ある意味中毒である。きっと次の作品も手にすることになるであろう。2017/08/21

coldbeatniks

2
自己表現と小説にまつわる話はなるほど、と感心した。主観が横溢、他者のいない現代人、といった、「パンク侍」あたりの彼の問題意識というかテーマにも通じていて面白い。また、「自己否定」によって自己を捉え直す営み、という捉え方も面白い。2010/04/04

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