露探―日露戦争期のメディアと国民意識

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120038563
  • NDC分類 210.67
  • Cコード C0021

出版社内容情報

かつて、敵国ロシアのスパイ「露探」とレッテルを貼られた人々がいた――。「非国民」とはどのようにして作られていったのか。

内容説明

日露戦争当時、敵国ロシアの工作員=「露探」とレッテルを貼られた人々がいた。ひとたび「露探」と名指しされたら、どれほど弁解しても疑いを晴らすことは難しく、議員辞職に追い込まれたり、スパイ容疑で逮捕されたり、場合によっては殺害されたことすらある。そこには、メディアも大きな「役割」を果たしていた―。当時の新聞などから「露探」の全体像を明らかにし、「非国民」が作られていく過程をたどる。

目次

序章 「毒語」への招待
第1章 最初の「露探」
第2章 深層の「恐露病」
第3章 秋山定輔「露探」事件
第4章 本当の?「露探」
第5章 一九〇四年二月・函館
第6章 殺された「露探」
終章 「軍神」と「露探」

著者等紹介

奥武則[オクタケノリ]
1947年(昭和22年)、東京都目黒区に生まれる。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。毎日新聞社入社後、学芸部副部長、学芸部編集委員、学芸部長、論説委員、論説副委員長、特別編集委員兼論説委員を歴任。2003年より法政大学社会学部・大学院社会学研究科教授。専攻、日本近現代史、ジャーナリズム史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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