木洩れ日に泳ぐ魚

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120038518
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

明日の朝には別の道へ旅立つ男と女。だからこそ今夜、あの事件の真相を究明しようとする二人……。恩田陸の傑作ミステリー!

内容説明

あの旅から、すべてが変わってしまった。一組の男女が迎えた最期の夜明らかにされなければならない、ある男の死の秘密。運命と記憶、愛と葛藤が絡みあう恩田陸の新たな世界。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年宮城県生まれ。早稲田大学卒業。92年、第三回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作『六番目の小夜子』でデビュー。以降、ミステリ、SF、ホラーなど幅広い分野で精力的に執筆活動を行っている。2005年、『夜のピクニック』で第二回本屋大賞、第二六回吉川英治文学新人賞をダブル受賞。06年、『ユージニア』で第五九回日本推理作家協会賞(長篇及び連作短篇集部門)を受賞。07年、『中庭の出来事』で第二〇回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

116
男女の心理戦。典型的な恩田ワールド。2008/10/22

舟江

115
もやもやだけが残った本。奥付にあった著者紹介で「六番目の小夜子」の作者だとわかり納得。2017/12/25

yuyu

98
別れの最後の夜、ヒロとアキはある男の死について語り合う。久しぶりの恩田陸作品だが、うっ?こんな作風だったっけ?と、少し戸惑いも。ラブストーリーとも言えず、ミステリーでもなく、なんだろう?憶測、推測で語られることが違和感を感じてしまう。真実を知ることが全てではないということなのか。再読したら、このモヤモヤは消えるのかな。タイトルは好き。2018/02/12

まりも

82
アパートの一室で、別離を控えた男女が最後の夜を徹し語り合う。これはそんな2人の会話と心理戦を描いた物語。おぉ、これはすげぇな。帯に書いてある通り続きが気になりすぎてページを捲る手が全く止まりませんでした。2人の会話から少しずつ真相が明らかになっていく過程、それと同時進行で男女の本質も明らかになっていく。ただひたすら2人の視点が変わり、会話が続くだけなのにこれだけ興味を引かせるのは何故なのか。それを言葉に表すのは自分の語彙力では不可能だけど、面白い事だけは間違いない。癖はあるけど僕は好きです。2017/11/05

優愛

72
作品名は好きだが、読んでみると合わないなと思ってしまう恩田陸さん。今回、また挑戦してみましたがやはり合わないようで...だけど言葉は好き。 一つあげるならば作中の野菜とインスタント食品の重み。生きているものと生きていないもの。この物語に出てくる男性の価値観がすごく納得できた。 心に残ったのは「真実は本当に大切なのかどうか」それは私にもわからない。だって嘘でも真実という名の檻に無理やり押し込んでいるだけなのかもしれないから。傷つかないでいられるなら嘘でも真実でもどちらでもいい、そう思うのは弱いからかな。2013/11/19

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