司馬遼太郎 歴史のなかの邂逅〈3〉坂本竜馬~西郷隆盛

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  • サイズ B6判/ページ数 428p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120038419
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

維新回天の原動力となった吉田松陰、高杉晋作、坂本竜馬、西郷隆盛、大久保利通らの人間の魅力を縦横に論じた42篇を収録。

内容説明

歴史上の人物の魅力を発掘したエッセイを時代順に集大成。幕末維新―変革期を生きた人々の様々な運命。

目次

『竜馬がゆく』立志篇あとがき―坂本竜馬
『竜馬がゆく』風雲篇あとがき―坂本竜馬
『竜馬がゆく』狂瀾篇あとがき―坂本竜馬
『竜馬がゆく』怒涛篇あとがき―坂本竜馬/勝海舟
竜馬の死―坂本竜馬
幕末における近代思想―福沢諭吉/坂本竜馬
舞台再訪(『竜馬がゆく』)―坂本竜馬/寺田屋お登勢/おりょう
竜馬雑話―坂本竜馬
竜馬像の変遷 戦後によみがえる像―坂本竜馬
坂本龍馬と怒涛の時代―坂本竜馬/海援隊〔ほか〕

著者等紹介

司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
1923(大正12)年、大阪に生まれる。大阪外国語大学蒙古語科を卒業。1959(昭和34)年、『梟の城』により第四十二回直木賞を受賞。67年、『殉死』により第九回毎日芸術賞、76年、『空海の風景』など一連の歴史小説により第三十二回芸術院恩賜賞、82年、『ひとびとの跫音』により第三十三回読売文学賞(小説賞)、83年、「歴史小説の革新」により朝日賞、84年、『街道をゆく―南蛮のみち1』により第十六回日本文学大賞(学芸部門)、87年、『ロシアについて』により第三十八回読売文学賞(随筆・紀行賞)、88年、『韃靼疾風録』により第十五回大佛次郎賞をそれぞれ受賞。1991(平成3)年、文化功労者に顕彰される。93年、文化勲章受章。日本芸術院会員。1996(平成8)年2月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

38
図書館本。全体の3分の2くらいが竜馬に関する記述か講演の記録。いかに司馬さんが竜馬に魅力を感じているかわかるというものだ。その竜馬、教科書から消えるという噂を聞いた。薩長閥が復活したのだろうか。まさか。単なる浪人にすぎない竜馬の功績なんか教科書に載せなくてもいいと考えたのか。何にしても味気ない教科書になりそうだ。2021/09/20

Kaz

35
司馬先生の魅力は上梓された作品もさることながら、本書にあるようなエッセイや散文的なところにも感じられる。歴史との邂逅シリーズ第3弾は、幕末と明治時代がテーマ。坂本竜馬、西郷隆盛、大久保利通、吉田松陰、高杉晋作などこの時代を語る上で欠かすことのできない人物をについての1つ1つのエピソードが、司馬先生の愛に溢れている。折しも今年は明治維新150周年ということで、もう一度この時代を勉強し直しても良いかもしれない。2018/09/30

ラスカル

15
『竜馬がゆく』を読んだ後でこの本を。竜馬、吉田松陰、村田蔵六、江藤新平、大久保利通、西郷隆盛と幕末の主要人物について。中でも美濃の所郁太郎『美濃浪人』とか、あまり有名でない人の話がおもしろかった。幕末の人斬りに触れた章で佐久間象山を斬った河上彦斎が、斬ったはずの象山から異様な人間的迫力が殺到してきて身がすくみ、心萎え、数日自己嫌悪に陥ったという話も心に残った。2021/02/09

がんぞ

4
「革命は、第一に思想家が出て(吉田松陰など)、第二に行動者が出て局面を転回し(坂本龍馬など)、第三に実務者が収拾し栄誉を得る(伊藤博文などか)」「松陰の偉大さは面会してみないと分からないものだったらしい」「志士として名の残らない人でも井上多聞の逢難を医療の腕で救ったりしている」「西郷隆盛は日本人が初めてもった理想の英雄」「普仏戦争で敗れた皇帝ナポレオン三世へのフランス国民の冷淡、勝ったプロシアへの尊敬が大東亜戦争まで続いて、アメリカの軍学はフランス起源だから実務的でないと、昭和18年になっても言っていた」2014/07/05

あきこ

1
坂本竜馬だ。最近の竜馬ブームで色んな竜馬を知った。この本のなかで一番の邂逅は「竜馬は片手間に革命仕事をした」というところだ。言われてみれば本当にそうだ。また、多少社会主義的思想を持っていたらしい、というところではゲバラと比較して考えたりしていた。若くしてしんだこと、その後の人気の点だ。革命の目的は違う。とにかく竜馬のエピソードは興味深い。楽しく読んだ。2010/09/15

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