出版社内容情報
未公開だった師団長の日誌を元に日中双方の史料から検証を加え、日中戦争拡大への転換点となった第二次上海事変の全貌を探る
内容説明
昭和12年退役も束の間、師団長としての現場復帰を喜んだ伊東だったが、装備も訓練も不十分な速成師団を率いて進軍する上海、南京の前線は、神仏にもすがる過酷で不条理に満ちていた。軍上層と部下将校の間で懊悩する老将が書いた日誌の背景を、同時代の多彩な資料と研究成果から読み解く。
目次
第1章 日誌を読む前に
第2章 召集・出発
第3章 上海戦線へ
第4章 大場鎮
第5章 上海での休息
第6章 杭州攻略戦に参加
第7章 上海駐屯
第8章 徐州戦に部隊を派遣
第9章 武漢攻略作戦発動
第10章 廬山戦
第11章 その後の師団と伊東政喜
著者等紹介
古川隆久[フルカワタカヒサ]
1962年東京生まれ。1986年東京大学文学部国史学科卒業。1992年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(博士(文学))。広島大学専任講師、横浜市立大学助教授などをへて、日本大学文理学部教授。専攻、日本近現代史
鈴木淳[スズキジュン]
1962年東京生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。東京大学社会科学研究所助手、教養学部助教授を経て、同大学院人文社会系研究科・文学部准教授。専攻、日本近代史
劉傑[リュウケツ]
1962年北京生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。1993年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了、博士(文学)。1996年早稲田大学社会科学部専任講師、1998年同助教授、2003年同教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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