ピアニストは指先で考える

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  • サイズ B6判/ページ数 329p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120038310
  • NDC分類 763.2
  • Cコード C0073

出版社内容情報

ピアノ上達のコツからピアニストたちの身体の秘密、知られざる逸話まで。演奏家・文筆家として活躍する著者が綴るエッセイ集。

内容説明

親指、爪、関節、耳、眼、足…。身体のわずかな感覚の違いを活かして、ピアニストは驚くほど多彩な音楽を奏でる。そこにはどのような秘密があるのか?鋭敏な感覚を身につけるにはどうすればよいのか?演奏家、文筆家として活躍する著者が綴る、ピアニストの身体感覚とは。

目次

1 ピアニストの身体
2 レガートとスタッカート
3 楽譜に忠実?
4 教えることと教わること
5 コンサートとレコーディング
6 ピアニストと旅
7 演奏の未来

著者等紹介

青柳いづみこ[アオヤギイズミコ]
ピアニスト・文筆家。安川加壽子、ピエール・バルビゼの両氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。東京芸術大学大学院博士課程修了。1989年、論文「ドビュッシーと世紀末の美学」により、フランス音楽の分野で初の学術博士号を授与される。1990年、文化庁芸術祭賞受賞。これまでに6枚のCDを発表し、『ドビュッシー・リサイタル1・2』『雅なる宴』『浮遊するワルツ』(以上、ナミレコード)、『水の音楽』(キングレコード)が『レコード芸術』誌特選盤となる。著書に『翼のはえた指 評伝安川加壽子』(白水社、第9回吉田秀和賞受賞)、『青柳瑞穂の生涯 真贋のあわいに』(平凡社ライブラリー、第49回日本エッセイストクラブ賞受賞)などがある。大阪音楽大学教授、日本ショパン協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

G-dark

22
指の形、奏法、ピアニスト特有の体のトラブル、初見、暗譜、コンクールといった、ピアノにまつわる事柄を網羅したといっても過言ではない本。特に、「自分は手が小さいからピアノを弾くのに向いていない…」とコンプレックスを抱えている方におすすめしたいです。手が小さい人は無理に手を広げがちで手に負担がかかる上にミスタッチを招きがちなので不利というイメージがあります。しかし、手が大きい人にはその人なりの苦労があり、手が小さい人にはその人なりの良さがある、と著者は語ります。わたしも手が小さいのでこの本に励まされました。2021/10/24

ひごにゃそ

7
演奏者には絶対音感が必要か、どうして譜面を見ずに弾けるのか、など普段ピアノストに対して思う疑問に、筆者自身の体験談を交えて、答えていくような内容だった。自分も長年ピアノをやっているが、共感できる場面とそうでないところが半々であり、やはりプロとの差を感じた。ピアノの奏法、弾き方は多様に存在し、作曲者によってそれが異なるということを、具体的に記してはいたが、それを実践することは難しい。実際に、奏者それぞれ、弾き方に癖はあるのだから。作曲者によって弾き方を変えられるような奏者に一度でも会ってみたいものである。2014/03/21

salvia

4
自分の知識や技を惜しげもなく後進に伝授しようとする思いが文面から溢れている。指のエクササイズやコンサートの開き方などのアドバイスは具体的。アンコール13回のキーシン、旅行嫌いのリヒテル、初見が苦手でも深めていく能力に長けたブレンデル、憧れのベーゼンドルファー… 興味をそそる話が次々と出てくる。読み飽きない。2022/01/30

tomoaki

3
久々にきちんとピアノの練習がしたくなりました。2009/11/12

うわばき

2
とても勉強になることが盛りだくさんです!共感できたり、新しい発見があったり。2014/05/12

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