司馬遼太郎 歴史のなかの邂逅〈1〉空海‐豊臣秀吉

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  • サイズ B6判/ページ数 410p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120038242
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

歴史小説の巨人が遺した人物エッセイを時代順に集大成。第1巻には古代の倭人から、全国統一を成し遂げた豊臣秀吉までを収録。

目次

倭の印象―倭人
生きている出雲王朝―出雲族
ああ出雲族―出雲族
叡山―最澄
わが空海―空海
『空海の風景』あとがき―空海
高野山管見―空海
ぜにと米と―平清盛/足利義満/青砥藤綱
平知盛―平知盛
三草越え―源義経〔ほか〕

著者等紹介

司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
1923(大正12)年、大阪に生まれる。大阪外国語大学蒙古語科を卒業。1959(昭和34)年、『梟の城』により第四十二回直木賞を受賞。67年、『殉死』により第九回毎日芸術賞、76年、『空海の風景』など一連の歴史小説により第三十二回芸術院恩賜賞、82年、『ひとびとの跫音』により第三十三回読売文学賞(小説賞)、83年、「歴史小説の革新」により朝日賞、84年、『街道をゆく―南蛮のみち1』により第十六回日本文学大賞(学芸部門)、87年、『ロシアについて』により第三十八回読売文学賞(随筆・紀行賞)、88年、『韃靼疾風録』により第十五回大佛次郎賞をそれぞれ受賞。1991(平成3)年、文化功労者に顕彰される。93年、文化勲章受章。日本芸術院会員。1996(平成8)年2月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さつき

69
司馬さんが、さまざまな媒体に書いた歴史エッセイを時代順、人物ごとにまとめた作品。既読のものも多かったですが、順番に読むことで発見もあり面白かったです。やっぱり戦国についてが一番熱を感じました。2019/01/22

AICHAN

34
図書館本。再読。「ツングース族(中略)は(中略)南下の航海を試みた。(中略)蝦夷島を発見して高島付近に門番〈オトリー小樽〉を置き、(中略)秋田地方に出たものは(中略)鮭の大漁に喜んだであろう。そこを彼等は鮭(ダワー出羽)と呼び慣らし(中略)彼等は日本海に沿うて南下し、佐渡を経て、越後の海岸に来り、(中略)出雲附近まで進んで行つたであろう。かうした移動を、私はツングース族の第一移住と呼んでゐる。これは紀元前1,800年から1,000年くらいの間に行はれたと思はれる」(西村真次)の引用が私の心にとまった。2021/09/16

AICHAN

23
図書館本。随想などをまとめたもの。「人間が他の人間を尊敬するというこの奇妙な精神は、人間の生存のために塩と同様重要」という言葉が心に突き刺さった。昔は何を学ぶにしろ人は師匠や先輩の真似をして、または盗んで知識や技術を自分のものにした。その際に相手に命を預けるような捨て身の覚悟が必要であり、そのためには尊敬心が必要だということだろう。仏教でいう帰依に似ている。歴史上の人物はともかく私には生身の人間を尊敬することなど思いもよらなかった。捨て身の覚悟がなかった。だめ人間だったと思い知った。2016/05/07

ハヤカワショボ夫

3
司馬氏のエッセイ集で空海編があったので読んでみた。空海については3編収録されており空海の巨大さは体系化されていなかった密教を洞察力と論理能力で思想として完璧に結晶化させその密教は浮世のその身そのままに解脱する事と説かれます。司馬氏の深い観察眼で空海以外の編も興味深く読むことが出来、特に米とゼニから歴代の武将を観ることやあまり知られていない(片桐且元等)名もなき武将を愛情深い独特の視点で描き上げ魅力的な人物に描かれています。短編のエッセイにここまで興味深く描き紹介できる司馬氏の才能に驚きます。【図】★★★★2015/07/11

あきこ

3
歴史なかの小さなエピソードがずっと続いている。こういうテストにでない日本史、というのが実はとても面白いのだ。歴史好きにはたまらない一冊だ。でも司馬さんって本当にすごい。2010/07/27

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