蛇行する川のほとり

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120035876
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

あの夏の日、少女たちは川のほとりにある「船着場のある家」で合宿を始めた。夏の終わりの演劇祭に向けて、舞台背景の絵を仕上げるために。それは、楽しく充実した高校生活の最高の思い出になるはずだった。ひとりの美しい少年の言葉が、この世界のすべてを灰色に変えるまでは…。そして、運命の歯車は回り始めた。あの遠い夏の日と同じように―。運命の岸辺に佇む少女たちの物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまだまこ

61
ある夏の少女たちの物語。夏の終わり。舞台の絵を描くという名目で集まる合宿。動き出した歯車。いつかこの蛇行する川のほとりで起こった出来事。4人の目線で語られるこの物語は残酷なくらい美しく、憧れや嫉妬など繊細な感情が描かれていく。「ネバーランド」の少女版というか、「黒と茶の幻想」の高校生版というか、とにかく恩田さんらしさがぎゅっと詰まった作品。また好きな本が1つ増えた。「真実とは、あたしたちが見たいと思っているもののことなのですわ。」という言葉が印象的。2019/09/28

吉子

60
美男美女ばかりの登場人物~高校生たち。みんなそれぞれ秘密を持ったような怪しさがあり、物語の世界に引き込まれる。昔起こった悲しい事件・事故の真相を、章ごとに視点を変えて進めていく。せつない愛の物語だった。2022/01/09

扉のこちら側

47
再読。2015年527冊め。9年ぶりに読んだがやっぱり好きだ。夏と少女とミステリ。美しい少女期の終わり。2015/05/07

まー

42
美しい少女たち、夏の出来事、過去の謎の死。ひさびさの再読なので、新鮮な気持ちで読みましたが、やっぱり好き!設定も文体も良いです。何気ない一文で、少女の繊細さとか強さとか、笑いさざめくかんじとか、ハッとするほど伝わってきました。2017/01/11

CABIN

35
女子高校生4人のプライベートな夏合宿物語。ファンタジーと思って読んだらミステリーだったのでビックリ!4部構成ですがそれぞれ違う人の視点で描かれており、物語を面白くしています。振り返ると色々なところで騙されていたな~。特に最終章にはやられました。『蜜蜂と遠雷』や『夜のピクニック』もそうですが、物語はシンプルなのに巧みな情景描写と心理描写で読ませるところは恩田さんらしく凄い!2022/01/08

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