内容説明
戦後日本の思潮のなかで、「勤労」という価値を忘れた日本人への違和感が、著者を躍動するアジア地域の研究へと向かわせた。日本社会への失望が起点となった研究の歩み。
目次
第1章 春の闇
第2章 夏木立
第3章 韓国研究
第4章 大学紛争
第5章 新アジア論
第6章 中国茫々
第7章 アジア危機
第8章 秋思
著者等紹介
渡辺利夫[ワタナベトシオ]
1939年、山梨県に生まれる。慶応義塾大学卒業。経済学博士。筑波大学教授、東京工業大学教授を経て、現在、拓殖大学国際開発学部教授。主著に、『成長のアジア停滞のアジア』(吉野作造賞)、『開発経済学』(大平正芳記念賞)、『西太平洋の時代』(アジア太平洋賞受賞)、『神経症の時代』(開高健賞正賞)などがある
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