蛇行する川のほとり〈3〉

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  • サイズ B40判/ページ数 122p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784120034268
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

あの夏の日に隠された真実が遂に明らかに! 恩田陸書き下ろし青春ミステリー三部作、感動の完結篇。

内容説明

彼女たちは、何かを隠している。何か大きくて、重く冷たいものを…書き下ろしミステリー三部作完結篇。

著者等紹介

恩田陸[オンダリク]
1964年宮城県生まれ。早稲田大学卒業。1992年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作『六番目の小夜子』でデビュー。以降、ミステリ、ファンタジイ、SFなど、幅広い分野で、精力的に執筆活動をおこなっている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

114
3部作その3。主人公が代わって第三者からの視点に。そういうオチか~と思うと作品の雰囲気からすると読後感はよくないですなぁ。2016/10/28

あつひめ

99
少年少女が長い時間心に抱えていた断片的な思いを組み合わせるように、物語は展開していく。大人の事情が発端であろうとはわかっていたけれど、ここまで大人の身勝手に振り回され心に重たいものを抱えたままで生きて来たとは。そして同じころに起こったもう一つの事故。誰かのせいにしないとやりきれない・・・という思いが一人の少女の記憶を呼び覚ます。だれも救われることのなかったこの夏の出来事。真相がわかったことでモヤモヤが消えたわけではないけど、恩田さんのここまで読者の心を引っ張ってくる姿勢が気に入った。また恩田作品を読もう。2013/05/05

たか

58
夏の終わりに、蛇行する川のほとりの家に集まった高校生の男女5人。ここは、彼らが幼かった頃、母親や姉が亡くなった場所。 その時、いったい何が起こったのか。犯人は、果たして誰なのか。 無意識のうちに封印していた、不幸な過去の出来事…その封印が解かれたときに悲劇は再び起きる。 恩田陸は、揺れ動く子供達の心理描写を描くのが本当に上手い。 これからの夏の季節の午後に読みたい本。全三冊。B評価2019/05/19

ぶんこ

36
6歳の娘に背負わせた苦しみを思うと、あまりに強烈な自己愛に読後感はよくありません。 そして自分の罪の重さを、毬子さんに背負わせようとした暁臣さんにも、なんだかな〜。 結局、真相は秘密のままにするようでが、どんなに辛くても、香澄さんのお父さんにも真実を告げて、逃げずに立ち向かう結末の方がすきですね。2014/06/23

藤月はな(灯れ松明の火)

34
何度、読んでもため息が出てしまうような美しくも狡猾で、繊細でいてなおかつ、強かな青春時代の一つの幕引きを予感させる本でした。罪の意識を共有しつつも罰せられることすらなく、決して相容れることはない関係者たちの間にある空気に圧倒されそうになります。登場人物に同族嫌悪にも似た感情と愛おしさを抱えずにはいられません。2011/07/10

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