内容説明
はたして現代がん医療は、患者にとっての救済となりえているのか?自らもがん患者である著者が、がん患者にとって希望とは何かを探り、日米を取材した。患者と医療者の深すぎる溝。NHK番組ETV2001「がん患者に学ぶ」で行った患者600人へのアンケートを収載。
目次
第1部 日本のがん患者たち(クオリティ・オブ・ライフ;希望;女性がん患者六百人へのアンケート結果)
第2部 アメリカの患者たち―ヴァージニアへの旅(自己決定権―自分で決める、自分で生きる;代替医療―メキシコ、ティファナへの旅;専門家たちの挑戦―ウェルネス・コミュニティ;がんの力―ヴァージニアへの旅)
第3部 生還者から行動する患者へ(がん患者たちの行進;がん政策を動かす―Win ABC)
第4部 希望としての、対話(医師レイチェル・ナオミ・リーメンを訪ねて)
著者等紹介
柳原和子[ヤナギハラカズコ]
1950年東京都生まれ。東京女子大学社会学科卒業。著書に『「在外」日本人』『夢遍路』『カンボジアの24色のクレヨン』など。自らがんを患った3年間の記録と、がんの長期生存者とがん医療の専門家へのインタビューを『がん患者学』(晶文社、2000年)にまとめ、大きな反響を呼んだ。『がん生還者たち』の基になったNHK ETV2001『シリーズがん患者に学ぶ』など、テレビでも活躍
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