内容説明
日本は恐慌の、世界は大不況の直前にある。1930年代の再来か。国際経済学の第一人者が、誤りをつづける日米の政策担当者たちを辛辣に批判。日本への最後の警鐘。
目次
1 恐慌の罠―日本の危機、世界の不安
2 恐怖の経済
3 恐慌経済学の復権
4 罠から抜け出せない日本
5 かわいそうな日本
著者等紹介
クルーグマン,ポール[クルーグマン,ポール][Krugman,Paul]
1953年生まれ。マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院博士号取得。イエール大学助教授、スタンフォード大学教授、MIT教授を経て、現在、プリンストン大学教授。この間、大統領経済諮問会議、国際通貨基金、世界銀行のエコノミストを歴任。91年「ジョン・ベーツ・クラーク」賞受賞
中岡望[ナカオカノゾム]
1947年生まれ。国際基督教大学卒業、東京銀行を経て東洋経済新報社に入社。『Tokyo Business Today』編集長、『マネークラブ』編集長を経て、現在、同社編集委員、『Japan Company Hand Book』編集長。この間、ハーバード大学ケネディ・スクールなどに留学
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感想・レビュー
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takao
4
ふむ2023/12/06
脳疣沼
2
クルーグマンの日本に関する論説をまとめた本である。やれることならなんでもやるべきだという話が主である。日銀をはじめとして日本の政策立案者はバカだと批判しているが、同時に、日本と同じような立場にアメリカが追いやられても、上手いことやれるかは疑問だとも言う。それが、リーマンショック後の「やっぱりアメリカの政策立案者も(日本と変わらず)バカだった」との嘆きから、日本への謝罪という皮肉が飛び出し、それが日本のいつもクルーグマンに批判されていた輩に利用されて今に至るわけだ。2017/08/08
mohu
0
一言で述べれば、日本はリフレ(インタゲ)しろ!という主張がたくさん載ってる本です。2011/02/06