坊ちゃん忍者幕末見聞録

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坊ちゃん忍者幕末見聞録

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120031977
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

夢には必ず手がとどく。京に上った坊ちゃん忍者の大冒険。愛と希望の歴史ファンタジー。

著者等紹介

奥泉光[オクイズミヒカル]
1956年2月6日山形県東田川郡に生まれる。国際基督教大学大学院比較文化研究科修了。1993年『ノヴァーリスの引用』(新潮社)で野間文芸新人賞、瞠目反文学賞受賞。1994年『石の来歴』(文芸春秋)で芥川賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tetsu

16
★3 「クワコー」シリーズの面白さを期待し読んでみたがちょっと違った印象。 幕末の京都を舞台にした話なので、今放送中のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」や前々回の「八重の桜」などとリンクさせながら物語のイメージが膨らんだ。後半のタイムスリップのような展開にはちょっと納得できないが、奥泉光のならではの遊び心なのでしょう。2015/06/18

乱読999+α

7
夏目漱石氏の「坊ちゃん」をオマージュして書かれたもの。忍者の修行をした主人公が、医者になるために幼馴染みと京都へと行くが、そこで出会った坂本龍馬や沖田総司達とであったことで幕末の京の混乱に巻き込まれる。でもやはり奧泉作品、一筋縄では行かない。突然に時空を飛び越えて現代社会が顔を出したりして、作者の遊び心、稚気に溢れている。奧泉ファンにとっては軽いエンターテイメントとして楽しめるが、初見の読者は戸惑うだろう。2016/11/23

☆Megu☆

3
久々の時代小説、幕末物。新撰組との絡みもあったが、ほのぼのとした感じ。現代が混ざる部分は、どうかな~?2014/03/25

聖月

3
〇あとがきで作者も触れているのだが、本書『坊ちゃん忍者幕末見聞録』は漱石の『坊っちゃん』を由来にしている。しかし、どこが『坊っちゃん』なんだというと、どこがそうだといういうわけでもないし、しかしながら破天荒な粗筋、作者の筆捌きの余裕から生まれる文体は、やはり漱石を愛する作者の手際だろう。『「吾輩は猫である」殺人事件』などの本を既に出している作者は、やっぱりそういうとこで少しふざけたものも好みのようだが、貼られているレッテルは芥川賞受賞作家なのでお間違いなきよう2003/04/14

sundance1973

2
漱石の坊っちゃん×ニンジャという、意欲作だかぶっ飛んでるんだかわからない作品。路線的には『新・地底旅行』に近い。ボリュームはそれなりにあるが、この作者はとにかく文章が長いので、内容はあまりない。ただ個人的に奥泉光の魅力はこの文章にあるので、それなりに面白く読めた。

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