内容説明
大海賊、山賊、強盗、墓荒らし…。正史の影に消えていった男どもを掘りおこし、ギリシア・ローマの光と影を描き出す、書き下ろし歴史物語。
目次
盗賊序説
第1章 ギリシア神話の盗賊たち
第2章 海賊オデュセウスとその末裔
第3章 フェニキア人の活躍
第4章 海賊帝国テュロスの最期
第5章 市井の盗賊
閑話 ランプシニトス王と盗賊―すぐれた王者はすぐれた盗賊
第6章 スパルタクス―ローマ最大、最強の盗賊団
第7章 大ポンペイウスとキリキア海賊
第8章 海賊大将軍セクストゥス・ポンペイウス―名将の息子から大海賊の頭目へ
第9章 「ローマの平和」と海賊の衰亡
第10章 陸の盗賊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キャベ
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昔読んだ本。 盗賊の都市としてテュロスが挙げられ、アレクサンドロス大王によるテュロス攻略が紹介されていたり、スパルタカスやオデュッセウスが紹介されていたりと、切り取り方がユニークな本だった。が、タイトルから想像されるような「怪盗の大活躍!」みたいなノリはない。お堅い歴史書。
蕃茄(バンカ)
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タイトルから期待する内容は全体の五分の一以下2013/06/19
Doederleinia berycoides
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当時の人々の盗賊に対する考え方が垣間見られてなかなか新鮮だった。その点では現代人との隔たりを感じる。様々な種類の盗賊を表すギリシア語の語彙の豊富さ、セクストゥス・ポンペイウスの伝記、ローマの海軍についても知ることが出来て有意義だった。た。2010/11/21