内容説明
300年前、宗教的寛容はイスラーム圏の特徴で、西欧社会の方が非寛容だった。モンテスキュー、ルソーも笑讃した大冒険商人の足跡をたどり、二つの宗教社会の態様を描く。
目次
第1章 「東方」への旅―冒険商人シャルダン(旅の始まり;一度目の旅とペルシア王との出会い ほか)
第2章 もう一つの世界ペルシア―旅行記作家シャルダン(シャルダンの出版計画;「決定版」の中身 ほか)
第3章 近くて遠い国イギリスへ―勲爵士シャルダン(帰国の日付のミステリー;1680年のフランス ほか)
第4章 ロンドンとマドラスの間―シャルダンの後半生(「小さな発見」;弟との会社設立 ほか)