内容説明
「記憶」のなかで君を愛してる。俺は親友の恋人を手に入れるために“本当の過去”でいったい何をしたのか。会心の長編青春ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫 綺
61
文庫本にて読了。恋人と親友との三角関係。記憶の改編によって、複雑に捩れていく。本当の記憶は、気持ちは何処に在るのか？心苦しい結末だった。2021/04/11
雪紫
42
天帝シリーズ2作目「御矢」の巫女おすすめ本。恋人の麻由子と同居する崇史。しかし、彼には彼女が今はアメリカの本社にいる中学からの親友智彦の恋人で自分が横恋慕していた記憶があり・・・あのトリックかそれともあのトリックか？と身構えるのをよそに目まぐるしく理系知識が出るわ出るわファンタジックよりサイエンス。罪悪感抱いてた崇史が恋のために形振り構わず切り捨てる書き込みが凄い。一途と言えば言葉はいいが・・・。しかし読み進めると麻由子が「仮面山荘」の朋美とダブってしまうんだけど・・・(あまり感動出来ないのそのせい？)。2020/10/21
takaC
42
各章題、「違和感／胸騒ぎ／喪失／矛盾／混乱／自覚／形跡／証拠／覚醒／帰還」、が十分多くを語っていると思う。系譜的には『トキオ』につながっていく作品だね？2012/03/03
あみやけ
33
再読です。東野圭吾さんの初期の作品です。初読は１０年くらい前です。あのころ、僕はこの話を本当にわかっていたのか。いや、今回もわかったのか。アマゾンプライムで映画を観て、わからなくなって再読しました。相互補完されて、少しはわかった気がしますが。ヒトの記憶を変えることができる時代なんてくるのでしょうか。いずれにしても、映画の麻由子役の吉岡里帆さんは素敵でした😃2021/12/10
☆エンジェルよじ☆
27
『記憶の改変』は何故起きたのか？本来の記憶と変えた過去の記憶。齟齬を埋める為に本当の過去を探しだす。崇史の我の強さ、麻由子の煮え切らない態度、にモヤモヤ感がずっとまとわりついていた。2019/08/08
