エイズ犯罪 血友病患者の悲劇

エイズ犯罪 血友病患者の悲劇

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120023453
  • NDC分類 498.12
  • Cコード C0036

内容説明

「私と一緒にエイズで死んでください」法廷に悲痛な叫びがこだまする。1800人もの罪なき人々がなぜエイズに感染しなければならなかったのか。国と製薬会社の責任を問う「東京HIV訴訟」を追い医の倫理に鋭く迫る。

目次

序章 東京HIV訴訟の五年間
第1章 「私たち医者が愚かであった」
第2章 輸入濃縮製剤はなぜ使用されたか
第3章 若き患者の無念と迷走する風間証言
第4章 対立するアメリカ人証言
第5章 厚生省の立場と郡司証言
第6章 露呈された厚生省の内部矛盾
第7章 「私と一緒にエイズで死んでください」
第8章 最高権威・安部英氏の重い責任
終章 「医師の良心に咎めることはない」のか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

OMO

1
面白さ:○   興味:○   読みやすさ:○   新鮮さ:○   文学的云々:×2023/07/10

Miho Haruke

1
自分がこれまで接してきた「薬害エイズ」の内容だが、血友病と暮す患者や家族の困難にせまる描写は、見聞きした想像をはるかに超えるものだった。大宅壮一ノンフィクション賞受賞作であるが、現在は絶版となっている。この後反論本『安部英医師「薬害エイズ」事件の真実』を読む。2015/05/16

きのやん

0
全体に推定と想像が多いとは言え、櫻井よしこがこの本で描いたエイズ被害者たちの物語は、ウソではないだろう。だとすれば、彼らとその家族に地獄の苦しみを味合わせた安部英、ミドリ十字、厚生省の役人、全国の血友病専門医どもの罪は許しがたい。作為か不作為かは関係なく、その罪は万死にあたる。国法は裁けなくても、罪人どもは自らの生命に拭うことのできない悪業を積んだ。天網恢恢疎にして漏らさず。奴らは、自分の生を終えるときに、自らを裁くことになる。そのときの悔恨は、まさに煉獄に違いない。死に顔をみてやりたいものだ。2015/06/29

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