叢書比較文学比較文化<br> 東西の思想闘争

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叢書比較文学比較文化
東西の思想闘争

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  • サイズ A5判/ページ数 598p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784120023217
  • NDC分類 121.5
  • Cコード C1390

内容説明

キリスト教伝来から今日に至る断えざる挑戦と応答の過程を分析し、精神史的側面から近世・近代の再検討を試みる。

目次

1 カトリック的世界像との対決―大航海時代と日本(普遍主義の挑戦と日本の応答―近世に於ける対決・サヴィエルからシドチまで;山口の討論―一五五一年、山口に於けるイエズス会宣教師と日本人との宗教論争;奴隷貿易が与えた極東への衝撃;新井白石とシドチの対決;国学における神の再・形象化―篤胤の天主教教理受容の位相)
2 「近代文明」の福音?―融合と抵抗の軌跡(ケンペルの日本論―その思想と時代;「国土」にひそむ神話;戊辰のこと―江戸開城の精神;西洋的近代へのある文人の抵抗―辜鴻銘の訪日講演集を中心に;「文明」論序説―ルートヴィッヒ・クラーゲスと冨永半次郎を中心に;象徴としての衣服―ケーベル、タウト、安吾;滅びゆく漢文教育―再生への提言)
3 普遍主義との百年戦争―一神教的価値観と日本人(内村鑑三と「日本的基督教」―晩年の歩みに現れた諸問題;明治末期の思想闘争―天皇制の再編強化と森鴎外の秀麿物;鎮魂と異教―折口信夫の戦中・戦後;占領軍による国家神道の解体―「神道指令」をめぐって;シンガポールにおける河村参郎中将―『十三階段を上る』を読む;森有正におけるリルケの影;寛容の否定的能力:『サルマーン・ラシュディー事件』再考―「表現の自由」と「イスラーム」との狭間にたった翻訳者)