内容説明
日本の文学史上燦然と輝く大歌人茂吉と自分主義に徹した不思議人輝子―。尋常一様でない組み合せからくる軋轢を、もっとも身近に体験した著者が、両親およびその血脈である斎藤家の人びとを虚心に描く、長篇エッセイ。
目次
柴生田稔さん
青山脳病院の円柱
永井ふさ子さんのこと
茂吉の血液型
茂吉とコンドーム
茂吉の書
たまきはる我が命なりけり
ジョルダン・オーケストラ
シーボルトとツェッペリン
斎藤西洋のこと
『赤光』の里帰り
カフェ「クライン」
ブリューニッヒ駅
露伴・茂吉
輝子いろいろ
茂吉と輝子