中公叢書<br> ドイツ再軍備

中公叢書
ドイツ再軍備

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  • サイズ B6判/ページ数 311p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120022272
  • NDC分類 392.34
  • Cコード C1022

内容説明

冷戦下、西ドイツにいつ、いかに武器を与えるべきか。フランス対英米の応酬、国内の平和主義対西欧主義の抗争。アデナウアー、シューマッハー、マンデス・フランス、イーデン等の錚々たる政治家。新進学究のデビュー作。

目次

序章 西ドイツ誕生
第1章 朝鮮戦争前夜のヨーロッパ
第2章 「二重の封じ込め」の構図
第3章 戦後ドイツ史の分水嶺
第4章 欧州同盟から大西洋同盟へ
終章 永遠のドイツ問題

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キミ兄

3
前回雑に読んでしまったので精読。西独だけにw 分裂ドイツの統一圧力、ソ連からの圧力、西ヨーロッパの東端という地政学的立場、周辺国からの強い警戒心、国内の厭戦気分などの複雑な要素を解決した末に、国家としての主権を回復し再軍備に踏み切ったアデナウアーの物語。つくづくドイツという国の特殊な立場を思い知る。同じく再軍備議論の喧しい日本との比較のためにも貴重な資料。アジアでも日本という防波堤が無くなって困る国はたくさんある。☆☆☆☆☆。2021/09/12

キミ兄

3
日本の自衛隊を考える時に同じ敗戦国であるドイツのことを何も知らないことに気付いて30年前に書かれたこの本を読んでみた。ドイツは日本よりももっと軍部(ヒトラー)の暴走が激しかったので周辺国からの抵抗も相当だったようだがアメリカも加わってNATOの枠組みを作ることでドイツが冷戦の盾になり再軍備へと至った。冷戦が無ければ再軍備は無かったのではと思わせられる。じゃあ今のアジアで共有できる危機ってなんだ。その必然性が無ければアジア諸国は憲法修正を受け入れない気がする。周辺国の理解は重要。☆☆☆☆☆。2019/08/24

ゆきまさくん

2
我が国と同じ敗戦国であるドイツ(西ドイツ)の再軍備の経緯とその理由とは。第二次世界大戦後にドイツはソ連とアメリカという、二つのイデオロギーによって二極に分裂した。この二つのドイツのうち西ドイツは、成立の経緯から自由主義の防波堤となることを運命づけられた。冷戦を迎え、共産主義に対抗しつつ、西ヨーロッパの共存を考えたとき、ドイツに強力な軍隊を持たせることに特にフランスは懸念をいだく。そのことが、ヨーロッパ防衛共同体をという試行錯誤を経て、西側諸国が辿り着いたのは、アメリカに依存した軍事機構のNATOだった。2019/09/23

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