内容説明
中村紘子がピアノの最前線で書いた音楽への熱い想い。世界的大コンクールの審査員として、これまで触れられることのなかったその舞台裏を描き、国際化時代の音楽の現状と未来をあざやかに洞察する、初の長篇エッセイ。
目次
スーパースターの誕生
神童からコンクールの時代へ
コンクールが始まる
採点メモから
長期戦における兵站の話
ランダルたちの運命
女性ピアニストたち
「ハイ・フィンガー」と日本のピアニズム
なぜバッハをショパンのように弾いてはならないのか
コンクール優勝者が多すぎる
コンクールの時代のクラシック音楽