内容説明
柿本人麻呂から芭蕉、そして『サラダ記念日』までを例に引きながら、日本語の本質と機能を探り、日本文法を明らかにする。国語学者と小説家の対談。
目次
鴨子と鳧子のことから話ははじまる
感動詞アイウエオ
蚊帳を調べてみよう
「ぞける」の底にあるもの
「か」と「や」と「なむ」
已然形とは何か
「こそ」の移り変り
主格の助詞はなかった
鱧の味を分析する
岸に寄る波よるさへや
場所感覚の強い日本人
現象の中に通則を見る
古代の助詞と接頭語の「い」
愛着と執筆の「を」
「ず」の活用はzとn
『万葉集』の「らむ」から俳諧の「らん」まで
「ぞ」が「が」になるまで