出版社内容情報
井上ひさし／著 小沢昭一／朗読
討入りに加わらなかった浪士たちを描く異色の短編。
刻明な史実の分析と豊かな想像力によって生まれた井上ひさしの連作短編時代小説から「酒寄作右衛門」「岡田利右衛門」の2編を採録。討入りに加わらなかった浪士たちを描いた短編を小沢昭一が朗読する。
発行形態:新潮ＣＤ
判型:[2CD]81分
ISBN:978-4-10-830233-4
C-CODE:0893
発売日:2009/12/18
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
入江
17
オーディオドラマCD版を楽しみました。一人芝居っぽい文体なので、小沢昭一さんの語りがピッタリ。井上ひさし作品なので、もっとふざけているのかと予想しましたが、結構まじめに描かれています。現代を生きているからだと思うのですが、そもそも「忠臣蔵」に対して違和感がありまして…。でも、そこへ井上氏が切り込んでくれる。骨太で面白いっす。2022/04/23
筋書屋虫六
3
原作を読んでいると、これは落語か朗読劇か…という台本のような軽快な文体なのですが、「イヌの仇討ち」と違ってこちらは芝居にはなってないそう。そして読んでる最中に頭中でイメージが被っていた朗読者は小沢昭一さんでありまして、なんと！ご本人のCDが出ていて涙がでた。贅沢をいえば「酒寄作右衛門」と「岡田利右衛門」の2篇のみというところですが、でもそれぞれ40分余りの聞き応えある内容です。「不忠臣蔵」は亡き18代目中村勘三郎も常々芝居にしたいと希望していたそうで、返す返すも残念至極！実現したら面白かったろうなー。2014/02/26
はじめ3号
1
読んだというか、聴いたというか・・・ 小沢昭一さんの朗読はいいね。 原作は勿論面白いし。「討ち入りに加わらなかった浪士」って視点が好き。 小沢昭一さんは毎日聴いてたから久しぶりに聴くと本当に懐かしい。 「テレフォン人生相談」も久々に聴いたら「懐かしい」とか思うんだろうか・・・いやそれは思わないだろうしまた違う話。 毎日ラジオで声が聴けたって、思えば贅沢な事だったんだなぁ。2016/06/20
