出版社内容情報
向田邦子/原作 渡辺美佐子/朗読
放送作家だった著者を文壇にデビューさせたエッセイ集より『父の詫び状』『身体髪膚』『子供たちの夜』の3編を収録。また、朗読者との対談も併録。
発行形態:新潮CD
判型:[1CD]60分
ISBN:978-4-10-830009-5
発売日:1997/10/20
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
北杜夫そっくりおじさん・寺
54
またまた朗読CDで恐縮である。表題作をはじめ、親子や家族にまつわる3つのエッセイを名優・渡辺美佐子が朗読したもの。向田邦子を「登場した時から名人」と讃えたのは山本夏彦だが、聴いているとまさにそう思う。3つとも飽きずに聞かせる。気を逸らさないのである。最後に渡辺と向田の対談も収録されているが、そこで渡辺が言っていた「向田さんの本を読むと自分もいろいろ思い出してなかなか読み進めない」というノスタルジーを喚起する部分が、朗読は問答無用に次の話題へ誘う。これを繰り返し聞けば骨法が身に沁み、名文家になれると思う。2019/07/29
のほほんなかえるさん
2
まさか対談までついているとは思わなんだ。今は亡き人ともこうしてまた逢えたりするのか。エッセイ本を読むというのはそういう側面があるのかもしれない。朗読もよい。2015/07/08