出版社内容情報
新発見、未発表作品を完全収録する決定版全集!
日本文化の一体性を保障する唯一の根拠を“文化概念としての天皇”に求めた「文化防衛論」、従来の文学史に対する果敢な挑戦「日本文学小史」等、昭和43~44年にかけての評論・エッセイ144編。
内容説明
“文化概念としての天皇”を核に据えた「文化防衛論」、従来の文学史への果敢な挑戦「日本文学小史」等、文武両世界に相渉る昭和43~44年の作品144編。
目次
文化防衛論
若きサムラヒのための精神講話
こひのぼり
ヴォリュプテの文学
古い春
デカダンス美術
編集後記(「批評」)
「黒蜥蜴」について(「『黒蜥蜴』の舞台稽古…」)
序(矢頭保写真集「裸祭り」)
源田実―こんな候補こんな人柄〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1
「文化防衛論」は今現在こそ読むべき評論であると言えるだろう。三島は、文化概念としての「天皇」を擁護して、「言論の自由」の最後のクッションの綴じ目をその場所に置こうとした。「過去二千年に一度も実現されなかつたほどの、民主主義日本の「言論の自由」といふ、このもつとも先端的な現象から、これに耐へて存立してゐる天皇といふものを逆証明し(…)現下の言論の自由が惹起してゐる無秩序を、むしろ天皇の本質として逆規定」しようとした三島の天皇概念は、しかし、「言論」ではなくて「表現」の問題になった場合、我々は皮肉な結末を見る2019/10/10
MatsumotoShuji
0
031110
それん君
0
文化は一つのフォルム。透明な結晶体。行動及び行動様式をも包含する。 2021/01/21
-
- 和書
- 確率モデルによる音声認識