内容説明
〈静〉のなかに無限の激情をたたえた詩劇、世阿弥の〈花伝書〉を得て深まる、能。たくましい中世民衆の微笑・哄笑・嘲笑のエネルギーを一コマに掴む、狂言。ハートで読み、古典に遊ぶ。
目次
衆人愛敬
能・狂言・風姿花伝(心より心に伝ふる花;一座共感;雅と俗の共存;能・狂言は当時の現代劇;創作・模作・改作・翻案;夢幻能と現在能;能が描く世界;狂言が描く世界;寿福増長、遐齢延年;書手・為手・見手;風姿花伝;開け放たれた舞台;異邦人からのメッセージ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麻耶
6
夢幻能は舞台上にワキなどの誘導役はいても対立者のいないシテ一人の舞台であり、主人公の心のたゆたいそのものが劇となっている。2024/04/21
achagi
0
eテレの100分de名著を見て、参考に、離見の見 初心忘るべからずの正しい意味など、成熟するには必須のテーマがいっぱいでした。独りで読むと誤読しそうです。2014/01/20
ユーフジ
0
入門向けというよりは、概要を知るためといった内容。写真や史料も充実してます。また観にいきたくなりました。能鑑賞って、意外にリーズナブル!?2009/02/16