出版社内容情報
家風への反逆、快楽主義の謳歌。女体遍歴を重ねながらも女性を愛することなく、反時代の姿勢を貫き、鋭い文明批評を体現した生きかたそのものの魅力の源泉を探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
8
荷風の書画がまたいい。2014/03/18
kuukazoo
6
荷風先生ミーハー月間につき手を出してしまった。お馴染みのお写真のほか、肉筆原稿、手紙、葉書、書画、地図などビジュアル満載。さらっと描いた絵もへたうま(むっちゃ失礼)感があって良さげ。手書きの字が好きなのだが、昔の人は達筆すぎて読めない(笑)。現代日本人は大切なスキルを失ってしまった(泣)。それにしても若い頃の美男子ぶりが際立つ。つくづく良家の長男で実業界でのエリートコースを期待されていたのにドロップアウトしたというのは、自ら選んだのだとしてもいろいろ葛藤があったのだろうか。遠藤周作の辛口エッセイ掲載。2020/07/23
屋根裏部屋のふくろう🦉
1
この本に出会ったのが13年前。小説家として生き孤独のうちにその生涯を終えた荷風に興味を持った。「三浦朱門が『志破れた時に読む作家だ』と評していた」と遠藤周作が書いているが、小生もまさにそういう時に荷風に出会ってしまった。そして今も岩波文庫の荷風のものを読まんとしている。 そういえば、米国や仏蘭西に、当時、自費(荷風の父のお金)で渡航した人は荷風くらいではないかしらん。2018/02/02
讃壽鐵朗
0
20代の荷風はなかなかの美男子であった
みか
0
再読2011/05/04