新潮日本古典集成<br> 古事記

新潮日本古典集成
古事記

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  • サイズ B6判/ページ数 410p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106203275
  • NDC分類 913.2

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

57
日本という国が興る、まず最初の物語。神々が、天に地に、自由闊達に暮らし、戦い、妻をめとり、子孫を増やしていく。私はこの特に神話的要素の強い上巻と、倭建命のあまりにも報われない生涯を描いた部分が好きだ。「倭は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠れる 倭しうるはし」などの彼の思国歌は、哀切で胸に迫りくるものがある。好きな箇所ばかり、折に触れては読み返している。他にも、素戔嗚尊が出雲で読んだ歌など、『古事記』には歌謡が多く挿入されていて、歌謡の上代特殊仮名遣を眺めているのも好き。2017/01/17

ダイキ

4
巻頭の「天地初發之時」が「アメツチハジメテオコリシトキ」と訓まれているのが一番の特徴。『古事記』を通読したのは今回で三度目くらいなのですが、倭建命が当芸野に到りました時に仰せられた、「あが心、恒に虚(そら)より翔り行かむと念ひき」という言葉に心付き、震えたのは初めてでした。何故私は今までこの一節を易々と読み飛ばす事など出来たのだろう。本居宣長大人はこの一節について『古事記伝』に、「恒にかく所思したりしは、甚武く雄々しく勇みたる御心なればぞかし。大丈夫の心は、誰も如此こそあらまほしけれ。」と記されています。2016/10/21

ターさん

2
勉強会の課題図書。3ヶ月かかって読破。随分苦労した。読み易いという「新潮日本古典集成」でも七転八倒した。これだけでは理解できなかった。古典は古くなるほど難解だということを実感する。登場人物の多さにも驚く。名前は長く記憶も区別も難しい、まるで漢字の塊である。稗田阿礼の「人となり聡明にして、目に度れば口に誦み、耳に払れば心を勤す」とは!驚異的な天才っているもんだと感心する。口誦による文章なので、リズムや雰囲気の心地よさはあるようだ。細かいエピソードには面白いものが多い。水音が「こをろこをろ」とは絶妙の表現だ。2024/01/20

inugamix

0
テキスト用は岩波大系、こっちは索引つけたり書き込んだりする用。

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