新潮新書<br> 人生に信念はいらない―考える禅入門

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新潮新書
人生に信念はいらない―考える禅入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106107726
  • NDC分類 188.8
  • Cコード C0215

出版社内容情報

人生をより豊かなものにするため、柔らかな“心の柱”を見つけよう。注目の禅僧のデビュー作!強固な“信念”よりも、柔らかな“心の柱”を――。「坐禅は心のゴミ捨て場」「見返りを求めない」など、禅と仏教を学び、人生をより自由に軽快に。迷いや苦しみに向き合うヒントがいっぱい、注目の禅僧のデビュー作!

細川 晋輔[ホソカワ シンスケ]
著・文・その他

内容説明

人生をより豊かにするためには、強固な“信念”よりも、柔らかな“心の柱”を見つけよう―。九年の厳しい修行を経験、千を超える公案に取り組んだ禅僧が、禅と仏教の魅力をわかりやすく語る。「坐禅は心のゴミ捨て場」「見返りを求めない」「本当の自分に気づくコツ」等、日々の迷いや苦しみに向き合い、より自由に軽快に生きるためのヒントがいっぱい。これからの日本仏教を背負って立つ、注目の禅僧のデビュー作!

目次

序章 「たのみましょー」―入門
第1章 出家への思い―禅寺に生まれて
第2章 起きて半畳、寝て一畳―修行生活
第3章 身・息・心を調える―坐禅入門
第4章 やらなければいけない修行―老師と僧堂
第5章 「波なきところに波を起こす」―公案とは何か
第6章 坐禅は心のゴミ捨て場―禅僧としてのスタート
第7章 「心の柱」を打ち立てる―考える禅
第8章 敷居は高く、門戸は広く―知恩報恩

著者等紹介

細川晋輔[ホソカワシンスケ]
禅僧。龍雲寺住職。1979(昭和54)年、東京生まれ。佛教大学卒業後、京都にある臨済宗妙心寺の専門道場にて九年間の修行生活をおくる。2013年より現職。祖父は名僧・松原泰道。『人生に信念はいらない―考える禅入門』がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

26
臨済宗のお坊さんが説く生き方の指南。みんな勘違いしがちでそのために悩みがちだけれど、どんなときにも揺らぐことのない信念を抱かなければ人間失格なわけではない。大切なのはその場その場で過去にも未来にもとらわれず現在という一点にのみ重きを置いて柔軟に対応するしなやかさ。心は自縄自縛の罠に陥ることなくもっと自由に。拠り所は信念なんていうふんわりした頼りないものではない。ただただ目の前の物事に集中し全力でそれと戦うことのできているこの瞬間の自分自身こそが自分の拠り所だ。2018/09/03

おせきはん

13
強固な「信念」よりも、五重塔の心柱のように柔軟にたわむ「心の柱」を見つけることを説いています。目の前のことに集中して、しっかりと取り組むことの大切さを再認識しました。修行僧の生活、坐禅や公案など、禅僧の修行の様子を知ることができたのもよかったです。2019/01/15

どん

8
人生論のような本とは少し違う。禅宗の宗派間の違いが何かを初めて知る。 「人生に信念はいらない」は後半に控え目に登場する。五重塔のように、しなやかにたわむ「心の柱」を確立することが悟りに近い。過去や未来に固執することなく、今の、目の前のことにしっかり向き合うことで、生きがいも見つけられる。 教えられるものでもなく、自分で考えなければならない。 2018/12/05

るるぴん

6
龍雲寺住職が禅や仏門について考察した著書。氏の祖父は高名な松原泰道和尚で、生前のエピソードなどが興味深い。人生を豊かにするために大切なことは、入ってきた情報を拒絶することではなく、しっかりと受け止めた上で、執着して停滞することの無いようにすることが大事。悪いことも良いことも全て。「死」があるからこそ「生」があると考えることによって、「生」の充実こそが「死」の充実に繋がっていくと信じることができるのです。いかなる時も、いかなる場面も平気に当たり前に生きていく。が印象に残った。2019/06/23

makio37

6
著者は臨済宗の住職。禅僧としての9年間の修行生活をベースに、坐禅や公案について易しく解説してくれる。姿勢と呼吸と心を調え、過去の失敗や成功を捨てて目の前のことに「なりきる」ためのプロセスが坐禅。自分の心中にあえて疑問の波を立て自力でおさめた後に物事を見て取ることが、公案による禅の修行。その上で、著者は自分の中に「心の柱」を探し確立することこそ禅の悟りではと問いかける。柔軟にたわむしなやかな柱。難題だが、自分にしか正解が分からないのだから、自力で波をおさめるしかない。2018/08/13

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