新潮新書<br> 市川崑と『犬神家の一族』

個数:
電子版価格
¥554
  • 電書あり

新潮新書
市川崑と『犬神家の一族』

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月25日 21時13分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106106446
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0274

出版社内容情報

『ビルマの竪琴』『細雪』などの名作を遺した、巨匠・市川崑の監督人生と映画術の魅力に迫る

なぜ『犬神家』は革命的なのか――。『ビルマの竪琴』『東京オリンピック』『細雪』などの名作を遺した、巨匠・市川崑。その監督人生と映画術に迫る。『犬神家』徹底解剖&石坂浩二のロング・インタビューも収録。

内容説明

生誕百年を迎える、日本映画界の巨匠・市川崑。その作品は現在も色褪せない。『ビルマの竪琴』『黒い十人の女』『炎上』『東京オリンピック』『細雪』など、実に多彩なジャンルの名作を撮り続けたその監督人生をたどり、“情”を解体するクールな演出、襖の映り方から涙の流れ方まで徹底的にこだわり抜いた画作りなど、卓抜な映画術に迫る。『犬神家の一族』の徹底解剖、“金田一耕助”石坂浩二の謎解きインタビューも収録。

目次

第1章 市川崑の監督人生(多岐にわたる仕事ぶり;弱い男、強い女;アニメーター出身 ほか)
第2章 なぜ『犬神家の一族』は面白いのか(角川映画の誕生;市川崑の登用;ミステリーの映画化をするということ ほか)
第3章 石坂浩二による、市川崑の謎解き(頭から終わりまで、何度も撮る;松子との対決の裏側;実践的な演技指導 ほか)

著者等紹介

春日太一[カスガタイチ]
1977(昭和52)年東京都生まれ。時代劇・映画史研究家。日本大学大学院博士後期課程修了(芸術学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

79
市川崑という監督は、様々なジャンルを撮る監督だ。文芸作品から、アニメ、時代劇に「東京オリンピック」のような記録映画まで。「東京オリンピック」はかなりバッシングを浴びたようだ。それがこの「犬神家の一族」で復活し、テレビCMや「木枯し紋次郎」のようないままでにない時代劇を手がける。ただタイトルには「犬神家に一族」と入っているがインタビューや解説は後半にまとめられていたのがすこし不満。独特のカット割りの編集は印象深い。むしろ市川崑の技術論としてまとめてもよかったような気がした。2015/12/01

HANA

61
これはまだ日本映画が力を持っていた時のお話。構成は三つに分けられており、第一部が市川崑の生涯と作風の遍歴、第二部が「犬神家の一族」の構造分析、第三部が石坂浩二へのインタビューとなっている。映画は監督で見る方ではないので、この監督で見たのは金田一耕助シリーズだけだが、詳しく解説されると他の作品も見たくなってくる。『細雪』とか『金閣寺』とか、映画化しているのを全然知らなかったし。中盤の犬神家の構成も、それぞれの場面を思い出しながら懐かしく読む。意外と場面覚えているものだなあ。全編是市川崑という一冊であった。2017/10/10

めしいらず

54
第1章は監督市川崑の第三者的でクールな視点、スタイリッシュな画作りへの偏執狂ぶりなど、その映画作法をフィルモグラフィから浮き彫りにする。第2章では1976年版「犬神家の一族」が、ミステリ映画としては異例にあんなにも面白い理由を細部から徹底的に解き明かし、コアなファンをも唸らせる。第3章では国民的"金田一耕助"こと石坂浩二氏にロングインタビューし、撮影当時の興味深いこぼれ話を沢山引き出している。中でも氏が目撃した市川崑と盟友黒澤明の雑談が映画ファンには宝物だ。2人の親しい間柄や市川の職人的気質が垣間見える。2018/12/15

めしいらず

45
再読。映画評論は沢山読んできたけれど、本書以上のものはちょっと思い浮かばない。作家性への理解度の深さ。1シーン1アクション毎に込められた意図を読み取る視座の精度。その裏付けを順序立てて示し読者に判り易く説明する解説力。隙のない完璧な解説ぶりに有無を言わさぬ説得力がある。それはこの映画のコアなファンですら目から鱗が何十枚も落ちるほど。己の浅い理解度が恥ずかしくなる。犯人が判明すれば見返されない本格推理映画にあって、幾度も再鑑賞させた上で尚面白がらせるのにはちゃんと理由がある。この映画のファンには必読の一冊。2021/08/23

焼きそばん

42
巨匠市川監督の傑作、犬神家の一族にこめた監督の意図を推理して読み説き、それを石坂浩二へのインタビューにより検証する映画解説本です。映画とドラマの謎解き説明のパーツがなるほど、その違いをわかり易く教えてくれます。また、犯人がわかっているからこそ落ち着いて見れるので楽しめるかもしれませんね。2016/10/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9918147
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。