出版社内容情報
《努力しないと「自由」を失う》《「戦争放棄」論争の元は11文字》……池上版「全文・超訳」は明解で、一生役立つ。
知っていれば、武器になる! 日本人必読。《努力しないと「自由」を失う》《働けるのに働かないのは違憲》《「戦争放棄」論争の元は11文字》……池上版「全文・超訳」は明解で面白い。一生役立つ「憲法の基礎知識」
内容説明
「(天皇は)日本国民統合の象徴」→“国民がまとまっているという象徴”、「大臣を罷免」→“大臣をクビにできる”、「文民」→“軍人ではない人”、「国権の発動たる戦争…これを放棄」→“正義が守られ、混乱しない国際社会を…誠実に強く求め、あらゆる戦争を放棄”など、池上版「超訳」で読み解くと、こんなに憲法はわかりやすくおもしろい!改憲論争が高まる中、国民必読、一家に一冊の最新版「憲法の基礎知識」。
目次
前文
天皇
戦争の放棄
国民の権利及び義務
国会
内閣
司法
財政
地方自治
改正
最高法規
補則
集団的自衛権と日本国憲法
北朝鮮の憲法
中国の憲法
アメリカ合衆国の憲法
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
1950(昭和25)年、長野県生まれ。ジャーナリスト。東京工業大学教授。慶應大学経済学部卒業後、NHK入局。報道記者や番組キャスターなどを務め、2005年に独立。2013年、伊丹十三賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
283
日本国憲法を著者が丸ごと解説した1冊。分かりやすくて良かった。最後の外国の憲法はあまり知らなかったので興味深く読めた。2015/06/04
文庫フリーク@灯れ松明の火
119
もともとは読み友さんおすすめ『井上ひさしの子どもにつたえる日本国憲法』読むための予習として、図書館順番待ちした本。憲法条文を池上さんが分かり易い文章に置き換え解説、及び第九条など、その条文を巡っての流れ・過去の論戦等々触れた本。惜しむらくは安保法案強行採決前の刊行のため、そこに至るまでの流れしか読めない。プロ野球・落合博満氏の名言「大袈裟かもしれないが、歴史を学ばないということは、その世界や組織の衰退につながると思う」選挙法改正により来年(2016年)6月19日以降は投票権年齢が【18歳以上】に→続2015/12/18
れみ
99
今何かと話題の日本国憲法を過去や現在の出来事を交えながら解説した本。ニュースなどで断片的に見聞きする政治の話題も、こういうことなんだな!と納得できて面白い。北朝鮮、中国、アメリカなど文化の違う国の憲法も紹介されていて興味深い。あと言葉遣いが今の時代にそぐわなくて理解しづらいとかよく言われるけど、あらためて読んでみて、文章自体はそれほど難しいとは思わなかったし、ちゃんと読めば内容もなんとなく理解できると思う。とくに前文なんて格調高くて毅然としていて本当に素晴らしい。どこも変える必要なし。2015/08/27
パフちゃん@かのん変更
71
まず「憲法は権力者が守るべき最高法規」という点。憲法を改正するには総議員の3分の2以上の賛成で国会が発議し、国民に提案して国民投票または選挙の際行われる投票において過半数の賛成を必要とする。安倍首相の目標は憲法九条を変え、自衛隊を国防軍にし、武力行使できるようにすること。「いつでも戦争できる態勢をとっていれば戦争を防げる」「いつでも戦争できる態勢を取っていれば、戦争になってしまう」という意見の対立。世界に誇る平和憲法なのに、残念です。2015/08/25
みゃーこ
59
法律は難しいというイメージを覆すようなネタの宝庫であり、わかりやすい超訳がつき日本の枠組みを再確認するのにまさしくうってつけの内容。法律関係の資格や勉強を始める前にテキストと同格にこの一冊を入門編として憲法の外観をつかみその骨子をしっかり理解するために役立つだろう。難しい説明はいっさいなし。それなのに本質や重要項目はしっかりとおさえている。この薄っぺらい一冊でだ。ここからより専門的応用に入りやすくなるし、世界情勢と自国との齟齬の問題点を明らかにできる。また安倍政権が憲法が国民ではなく国家を縛る法規制2015/07/15