出版社内容情報
大石内蔵助が遺した討ち入り費用の帳簿とは?
総額七百両! 内蔵助が遺した討ち入り費用の帳簿とは? 吉良の首は、忠義心だけで取れたのか? 赤穂浪士の潜伏活動を支えたのは約8400万円相当の軍資金だった。一級史料に残る金額をもとに元禄赤穂事件の深層を読み解く。
内容説明
吉良邸討ち入りに費やされた軍資金は「約七百両」―武器購入費から潜伏中の会議費、住居費、飲食費に至るまで、大石内蔵助は、その使途の詳細を記した会計帳簿を遺していた。上野介の首を狙う赤穂浪士の行動を金銭面から裏付ける稀有な記録。それは、浪士たちの揺れる心の動きまでをも、数字によって雄弁に物語っていた。歴史的大事件の深層を一級史料から読み解く。「決算書」=史料『預置候金銀請払帳』を全文載録。
目次
序章 赤穂事件と「決算書」
第1章 お取り潰しの清算処理(藩札の償還と財産の処分;藩士の身分と退職手当;四十七士の身分と役職)
第2章 軍資金と浪人生活(藩の「余り金」と瑶泉院の「化粧料」;巨額の仏事費と政治工作費;難儀する無職生活)
第3章 討ち入り計画の支出項目(上方と江戸の往復旅費;同志たちへの手当;江戸への片道切符)
第4章 討ち入りの収支決算(江戸の生活と武器購入;決算書の提出;吉良邸討ち入り;四十六士の命の決算)
終章 一級史料が語るもの
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957(昭和32)年、岡山県生まれ。東京大学大学院情報学環教授、同大学史料編纂所教授(兼任)。近世政治史を中心に、武士の社会史から大奥女中の組織論まで、新たな江戸時代像を提示しつづけている。著書に、『江戸お留守居役の日記』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamatoshiuruhashi
kayak-gohan
Kouro-hou
金吾
assam2005