新潮新書<br> 「忠臣蔵」の決算書

個数:
電子版価格
¥660
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

新潮新書
「忠臣蔵」の決算書

  • 山本 博文【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 新潮社(2012/11発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 14pt
  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年05月05日 10時21分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106104954
  • NDC分類 210.52
  • Cコード C0221

出版社内容情報

大石内蔵助が遺した討ち入り費用の帳簿とは?

総額七百両! 内蔵助が遺した討ち入り費用の帳簿とは? 吉良の首は、忠義心だけで取れたのか? 赤穂浪士の潜伏活動を支えたのは約8400万円相当の軍資金だった。一級史料に残る金額をもとに元禄赤穂事件の深層を読み解く。

内容説明

吉良邸討ち入りに費やされた軍資金は「約七百両」―武器購入費から潜伏中の会議費、住居費、飲食費に至るまで、大石内蔵助は、その使途の詳細を記した会計帳簿を遺していた。上野介の首を狙う赤穂浪士の行動を金銭面から裏付ける稀有な記録。それは、浪士たちの揺れる心の動きまでをも、数字によって雄弁に物語っていた。歴史的大事件の深層を一級史料から読み解く。「決算書」=史料『預置候金銀請払帳』を全文載録。

目次

序章 赤穂事件と「決算書」
第1章 お取り潰しの清算処理(藩札の償還と財産の処分;藩士の身分と退職手当;四十七士の身分と役職)
第2章 軍資金と浪人生活(藩の「余り金」と瑶泉院の「化粧料」;巨額の仏事費と政治工作費;難儀する無職生活)
第3章 討ち入り計画の支出項目(上方と江戸の往復旅費;同志たちへの手当;江戸への片道切符)
第4章 討ち入りの収支決算(江戸の生活と武器購入;決算書の提出;吉良邸討ち入り;四十六士の命の決算)
終章 一級史料が語るもの

著者等紹介

山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957(昭和32)年、岡山県生まれ。東京大学大学院情報学環教授、同大学史料編纂所教授(兼任)。近世政治史を中心に、武士の社会史から大奥女中の組織論まで、新たな江戸時代像を提示しつづけている。著書に、『江戸お留守居役の日記』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

49
小説の「決算!忠臣蔵」を読み本書を知る。本書それ自体がもうドラマですね。何をするにしても資金が必要なのが良くわかります。統率力と金銭感覚の二つがなければ「事」は成し遂げられない。もし金銭感覚がなければ、ないことを自覚したうえで確実なスタッフを擁しなければならない。武人としての大石内蔵助のみならずお金の始末をきちんとつけようとした大石にも魅力を感じることになった。支えた事務方は偉かったなぁ。2020/03/13

kayak-gohan

38
経済的側面から赤穂浪士の吉良邸討ち入りという一大プロジェクトを分析している。「金銀請払帳」が単なる金銭出納の記録にとどまらず、そこに記述された事柄を繋がりで捉えることで財務的裏付けのある史実を浮かび上がらせる資料であることがわかる。限られた人材、予算、時間などといった経営資源の制約がある中でいかにして仕事を組織化し成功に導くかは元禄時代も現代も変わらない課題だと思う。そういう視点から本書を読んでみると、大石内蔵助という人物の計画性=用意周到さ、情理の使い分け=人心収攬の巧みさには大いに学ぶところがあった。2013/03/30

Kouro-hou

35
赤穂藩は塩とかあったので比較的裕福だった。なので例の事件で即お取り潰し食らっても何とか清算できたんである。しかも内匠頭嫁の塩田投資金約700両が残り、筆頭家老の大石内蔵助がお家再興のための資金に使う事にしたのだ。だがしかし…というリアル忠臣蔵の資金繰り一級資料「預置候金銀請払帳」の解説本である。供養のために山買ったり、再興の口利きの諸費用とか様々だが、江戸で敵討をはやる血気盛んな連中をなだめるための往復交通費がデカいという辺りが現実味がある。槍より長刀が2両高価でお前槍で我慢しろ!と言いたくもなるw2019/11/20

金吾

31
忠臣蔵を軍資金の収支から考えるというのは斬新な視点だと思いました。納得できる点が多かったです。旅費が思ったより高いことと結構ギリギリだったことが印象に残りました。2021/06/03

assam2005

26
映画「決算!忠臣蔵」の原作とも言える本。小説版を読み、こちらに興味が湧き、手に取りました。忠臣蔵といえば四十七士だけが耐えに耐え意思を貫いたと思いがちだが、結局その47人が生き抜いたのもお金があったからで、そのやりくりにどれほど見えない裏方が苦心したのかと思うと、ため息が出る。当時の武士全員に経済観念かあったとも思えない。それは、ひとえに勘定方の先を見据えたやりくりと内蔵助の経済観念の賜物だったのだろう。小説版よりリアルで現代的。裏方の尽力に拍手です。2020/02/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5617829
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。