新潮新書<br> オーディション社会 韓国

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新潮新書
オーディション社会 韓国

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106104732
  • NDC分類 302.21
  • Cコード C0225

出版社内容情報

韓流スターやサムスンなどの「勝者」の陰には、無数の「敗者」がいる。日本より厳しい韓国社会の実態を追う。

激しい競争、経済格差……韓国で生きるって相当ツライ。韓流スター、サムスン、高級官僚……一握りの勝者の陰には、無数の敗者がいる。日本よりずっと“勢い”があるように見える韓国の実態を現地から最新レポート。

内容説明

韓流スター人気はとどまるところを知らず、サムスンやLGの製品は世界中にあふれている―日本よりはるかに“勢い”があるかに見える韓国だが、現実はそう甘くはない。幼い頃から競争を強いられ、経済格差は広がるばかりなのだ。就職活動のために整形手術までする男たち、家計の半分以上を占める教育費、世界一低い出生率、上がり続ける高齢者の自殺率…ツライ社会を生きている韓国人の姿を現地から最新リポート。

目次

第1章 オーディションに夢をのせて
第2章 人生の競争は「教育」から始まる
第3章 就職も恋もスペック次第
第4章 「正社員」と「非正規」の深い溝
第5章 大企業は弱者を救わない
第6章 お住まいはどちら?
第7章 家庭崩壊と自殺大国

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

21
毎年ニュースで放送される常軌を逸したような受験の模様から、競争は厳しい社会だろうと漠然と考えていたがこれほどとは思いもよらなかった。子供は朝から晩まで勉強、英語のために留学、社会に出ても己のスペックを上げるべく常に努力しなければならない。日本でも一部の人間はそうした競争にさらされているのであろうが、漫然と生きてきた僕のような人間にはとても馴染めそうにない世界でありますな。ここに書かれているような事が日常の事だとすれば、とても余裕のない息苦しい社会だと思われた。2012/10/01

mazda

19
競争社会の行きすぎた典型例。小さい頃から塾通い、「スペック」を求める大人たち、そして自殺者の増加。一度落ちてしまったら二度と這いあがれない社会構造のため、勝ち組と負け組のコントラストがはっきりしているように感じた。かと言って、反日教育を国策としている国に対して、同情の余地はない。2013/03/16

ちくわん

18
2011年6月の本。特派員が描く10年前の韓国。いつも比較されるが、果たしてどれ程、彼の国を理解しているか。人口5千万人。敗者復活なき競争社会。スペックで人物価値を判断。整形手術、賄賂、男尊女卑。読んでいろんなことを知る。可能であれば彼の国の新聞が読めるようになれぱ…と思いつつ。テリマンジョク(代理満足)、ドンバンソンジャン(同伴成長)など音は近いのか?2020/03/20

しげ

11
「火事場の馬鹿力」は、たまの火事場だから出せるものなのであって、それを「毎日出せ!」「出さないのは甘えだ!」と言われるような状況って、なんだかすごく不自然で、歪んだことのように思えます。人間、がむしゃらに頑張らなくちゃいけない時があるけれど、それと同じように、立ち止まって考えなきゃいけない時や、ゆっくり休まきゃいけない時もあるような気がします。それぞれがそれぞれの持ち場で、頑張ったり休んだりしながら、バランスよく過ごせる社会が理想的だと感じました。2013/09/03

Piichan

10
絶えず他民族から侵略を受けてきた歴史や、格式を重んじる文化が激しい競争社会を作り上げていると私は考えます。最近の韓国の経済・文化における国際的プレゼンスの上昇は競争社会によるところも大きいので複雑な気分です。2017/11/12

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