出版社内容情報
なぜ新聞、テレビの報道はかくも陳腐なのか?
なぜ新聞、テレビの報道はかくも陳腐なのか?パクリ記事、問題意識の欠如、専門記者の不在……役立たずな報道の背景にあるのは、長年放置されてきた構造的で致命的な欠陥だ。豊富な実例をもとに病巣を抉る。
内容説明
なぜ「彼ら」はここまで無能で無力な存在になったのか。大震災と原発事故報道においても横並びの陳腐なネタを流し続けた新聞とテレビ。緊急時に明らかになったのは彼らの「脳死」状態だった。パクリ記事、問題意識の欠如、専門記者の不在…役立たずな報道の背景にあるのは、長年放置されてきた構造的で致命的な欠陥である。新聞記者、雑誌記者、フリーをすべて経験した著者だから下せる「報道の脳死」宣言。
目次
第1章 新聞の記事はなぜ陳腐なのか(パクリ記事の連発;粗悪記事のタイプ別分類 ほか)
第2章 「断片化」が脳死状態を生んだ(疑問を持つ能力;「ニュースピーク」を広めるばかり ほか)
第3章 記者会見は誰のためのものか(記者クラブは問題の根源ではない;記者会見開放の意味 ほか)
第4章 これからの報道の話をしよう(アメリカのメディアはどうなっているか;「ポスト記者クラブ」の報道を考える ほか)
第5章 蘇生の可能性とは(ベテラン記者は疑う;新聞の黄金時代とは ほか)
著者等紹介
烏賀陽弘道[ウガヤヒロミチ]
1963(昭和38)年生まれ。京都大学経済学部卒業後、朝日新聞社に入社。名古屋本社社会部、「AERA」編集部勤務などを経て2003年退社。以降、フリージャーナリストとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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