新潮新書<br> 報道の脳死

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新潮新書
報道の脳死

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106104671
  • NDC分類 070.21
  • Cコード C0236

出版社内容情報

なぜ新聞、テレビの報道はかくも陳腐なのか?

なぜ新聞、テレビの報道はかくも陳腐なのか?パクリ記事、問題意識の欠如、専門記者の不在……役立たずな報道の背景にあるのは、長年放置されてきた構造的で致命的な欠陥だ。豊富な実例をもとに病巣を抉る。

内容説明

なぜ「彼ら」はここまで無能で無力な存在になったのか。大震災と原発事故報道においても横並びの陳腐なネタを流し続けた新聞とテレビ。緊急時に明らかになったのは彼らの「脳死」状態だった。パクリ記事、問題意識の欠如、専門記者の不在…役立たずな報道の背景にあるのは、長年放置されてきた構造的で致命的な欠陥である。新聞記者、雑誌記者、フリーをすべて経験した著者だから下せる「報道の脳死」宣言。

目次

第1章 新聞の記事はなぜ陳腐なのか(パクリ記事の連発;粗悪記事のタイプ別分類 ほか)
第2章 「断片化」が脳死状態を生んだ(疑問を持つ能力;「ニュースピーク」を広めるばかり ほか)
第3章 記者会見は誰のためのものか(記者クラブは問題の根源ではない;記者会見開放の意味 ほか)
第4章 これからの報道の話をしよう(アメリカのメディアはどうなっているか;「ポスト記者クラブ」の報道を考える ほか)
第5章 蘇生の可能性とは(ベテラン記者は疑う;新聞の黄金時代とは ほか)

著者等紹介

烏賀陽弘道[ウガヤヒロミチ]
1963(昭和38)年生まれ。京都大学経済学部卒業後、朝日新聞社に入社。名古屋本社社会部、「AERA」編集部勤務などを経て2003年退社。以降、フリージャーナリストとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糜竺(びじく)

32
新聞業界の裏側や現状について興味もあり、読んでみる事にしました。言われてみればこんなタイプの記事をよく見るなあと思うものが、実は相当の手抜き記事であるといった事が色々と書いてあり、非常に気づかされるものが多い内容でした。以前はテレビ、新聞、ラジオ、本でしか情報を取り入れる事は出来ませんでしたが、今はインターネットがあり、すぐに世界と繋がるし、例えば、記者会見も昔は新聞記者などの一部の人しか全部聞けなかったのが、今はインターネットで一般人も見れるし、かなり新聞の土台も崩れてきてると感じました。2018/11/02

こも 零細企業営業

23
8年前の本。元朝日新聞の記者だったご本人の視点から見た記者クラブ問題と日本の報道の問題点。アメリカ、ヨーロッパとの比較も面白かった。インターネットの普及による世間の変化とそれに取り残されているのに、利権を守ろうと歪になっていく記者クラブ、新聞社の認識についても中々に面白い。そして思った、、ダメだコリャ!2020/04/12

tetsu

23
★5 新聞業界はどうなるのか?と常々思っていたが、 同じ問題意識を持った元朝日新聞の著者の本に出合えました。 無料のコンテンツが無制限に手に入るインターネット社会になったため、お金を払って情報を買う新聞というビジネスモデルはもはや成り立たなくなってしまった。 有能なジャーナリストがこれから生まれるのか、ジャーナリストが職業として成り立つのか、ちょっと心配。 一般大衆から広く浅くお金を取り権力から独立したNPOを作り、ネット上でニュースを展開するような形なのかなぁ。2018/02/07

HANA

12
元新聞記者が書いたので、大部分は新聞社のものとなっている。報道の問題点は社の体質にある。という論旨は特に目新しくないが、セレモニー記事やえくぼ記事、カレンダー記事といった安易な記事や、日本とアメリカの記者クラブの違い等、教えられるものは多かった。最近の例だと松本龍暴言事件、あれのどこが問題かわからないというのは、記事云々ではなく一般常識の問題ではないだろうか。この手の本にしては珍しく著者自らネット記事による収益方法を実践したことを書いている。が、無名の記者がこの方法で収益を上げれるかなあ。2012/04/18

calaf

10
新聞、雑誌、フリーと、様々なメディアを経験してきた著者が、新・旧メディアの問題点を指摘し、その未来の可能性を解説した本。なるほどねぇ...という記述がたくさんありました。ジャーナリズムの未来は、どうなるのでしょうねぇ...2012/05/11

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