新潮新書<br> 震災復興 欺瞞の構図

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新潮新書
震災復興 欺瞞の構図

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106104619
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0233

出版社内容情報

大震災を口実にした大増税で、役所は「祭り」状態! 空前浪費に警鐘を鳴らし、安価な復興策を提示する。

大震災を口実にした大増税で、いま役所は「祭り」状態!山を削って高台を作り、シャッター商店街を復活し、割高エコタウンを造成する……そんな空前の浪費に警鐘を鳴らし、安上がりに被災者を直接助ける復興策を提示する。戊辰戦争を軸に、語られざる明治維新の舞台裏を描く。

内容説明

大震災を口実にした大増税で、いま役所は「祭り」状態!日本人一人当たりの物的資産は966万円に過ぎないのに、今回の復興財源法では、被災者一人当たり4600万円が使われる計算になる。しかし、これは山を削り高台を作るエコタウン造成など、壮大で時間がかかる計画に浪費されてしまうのだ。精緻なデータ分析を元に、「復興」の美名の陰で進む欺瞞の構図を炙りだし、安価で人々を直接助ける復興策を提示する。

目次

序論 人を助ける復興策とは?
第1章 大増税の口実に使われる大震災
第2章 過去の震災復旧対策の浪費ぶり
第3章 政府や県が無駄遣いに積極的な理由
第4章 最も安上がりで効果的な復興策
第5章 過去の大震災に学ぶ
第6章 原発事故の教訓

著者等紹介

原田泰[ハラダユタカ]
1950(昭和25)年東京生まれ。早稲田大学政経学部教授(2012年4月より)・東京財団上席研究員。1974年東京大学農学部卒。経済企画庁、財務省、大和総研などを経て現職。著書に『日本国の原則』(石橋湛山賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

calaf

12
震災復興のためにはスピードが最も重要。なのにこの国では、何事も進むのが遅い。漠然と、規模が大きい話だから、あるいは慎重に判断を進めているからと考えていたものの、そうではないらしい...早く進みすぎると困る人々がいるらしい...うーむ...2012/07/06

秋せつら

3
う~む誇張した無駄な復興予算を組むより、直接被災者に行き渡るのが復興の一番の近道なのはわかるが・・・ この著書自体、都市から地方目線でしか無いように思える。 地方は衰退していくのだから、復興するな(とは言ってはいないが) と捉えてしまう><2012/11/13

書痴楽

2
昨年まで被災地となった地域で暮らしていた者にとって、著者の復興論はとても肯定できるものではない。著者は高台移転を高コストとして否定しているが、これは過去の津波災害により幾度も町を失った被災地住民が、その歴史に終止符を打つ決断をあざ笑うものである。さらに、東北道の存在を挙げて三陸道を整備する必要はないとするも、この道路自体が被災地と直接結びついていないことを認識できていない点から、著者は東北を訪れたことがないことが分かる。この本は、データ偏重のエコノミストによる首都から見た上から目線の復興論にすぎないのだ。2013/08/11

プラス3

2
震災の影でなにやら企んでいるやつらがいる。23兆というでたらめな予算をでっち上げ増税することしか頭にない政府。公共事業を増やして天下り先をつくりたい公務員。ゴーストタウンを造るだけの復興政策。震災に関係ない事業もぶち込んで予算が足りないと抜かす地方自治体。そんなバカどもを一刀両断。2012/03/29

壱萬弐仟縁

1
「本書の主張は単純である。震災で困っている人、その人のみを自立できるように助ければよい」(14ページ)。至極明快な話で、政治に頼らせる構造で税金の無駄遣いがまたもや横行する事に憤りを感じた。消費税の問題にも通じる、誰のための創造的復興かもわからなくなる。また、著者の主張は114ページに明記される。個人財産の復活と、災害を避ける努力だ。同感だ。個人で無理な部分を制度や政策や法的保護するのが本来的だと、評者も痛感したからだ。2012/09/01

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