新潮新書<br> 政治とカネ―海部俊樹回顧録

電子版価格
¥462
  • 電書あり

新潮新書
政治とカネ―海部俊樹回顧録

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106103940
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C0231

内容説明

「私は墓場まで持っていかない。隠し立てせずにありのままを書く」。冷戦終結、湾岸戦争、バブル崩壊…。時代の大きな転換点にあって、次々と押し寄せる難局に、首相としていかに立ち向かったのか。自民党、新進党、自由党で三度も組んだ小沢一郎とは何物なのか。政治の師・三木武夫元総理の遺志を継ぎ、クリーンな政治を目指して「金権」と闘い続けた五十年。戦後政治の光と影を知る、首相経験者による前代未聞の証言。

目次

第1章 第七六代内閣総理大臣―突然、私の名前が浮上した
第2章 二九歳の青年代議士―自民党政治の実態一「派閥」
第3章 三木内閣の官房副長官―自民党政治の実態二「金権」
第4章 四五歳の文部大臣―“闇将軍”と自民党凋落の始まり
第5章 海部内閣―官邸をめぐる人々
第6章 激動する世界と首相―「ベルリンの壁」が崩れ、湾岸戦争が始まった
第7章 政治改革と「海部おろし」―「重大な決意」の真相
第8章 自民党離党と新進党初代党首―「壊し屋」小沢一郎現る
第9章 混乱の一〇年―俺は「海部党」

著者等紹介

海部俊樹[カイフトシキ]
1931(昭和6)年愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒。60年、衆議院議員初当選。内閣官房副長官、文部大臣などを経て、89年、第七六代内閣総理大臣就任。その後、自社連立に反発し自民党離党、新進党党首、自由党最高顧問などを経て自民党に復党した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

35
著者の回顧録はできるだけ自分の知ってることを話そうとする姿勢が感じられた。それにしても小沢一郎って昔からあまりかわってないんだなと思った。2012/05/14

Willie the Wildcat

23
政治家、首相としての資質。政界スキャンダルの下、湾岸戦争、ベルリンの壁崩壊、バブル崩壊といった荒波に直面。派閥の力学での苦闘。そんな中で、国際貢献のあり方や、政治改革を目指した姿勢は評価。一方、残念だが本著では、氏の目指す国家像や、氏の根底に持つ(であろう)国家観が読み取れない。付け加えて、昨今”流行”の離党・復党。イデオロギーが問われる・・・。蛇足だが、45年間にわたる戦後復興の世界銀行への借入金。恩を報いなければ、義がたたないと再認識。2013/03/18

ほうすう

13
政治家の、しかも一国の首相の回顧録としては薄い気もする。全体的に広く軽くといった印象でもう少し踏み込んでほしいと思うところで話が切り替わってしまうところはいささか残念。小沢一郎への嫌悪感、というか不信感のようなものは強く感じられた。2022/02/28

佐島楓

13
海部元総理の回顧録。金権政治や派閥に関しては結局民主党政権になっても変わっていないイメージ。そして田中元総理の下にいた「壊し屋」小沢氏の海部さんなりに受けた印象が興味深い。2012/05/01

calaf

12
海部元首相。懐かしい人という感じ。私に取っては、田中角栄さんや金丸信さんというのは名前しか知らない部類の人に入り、中曽根氏あたりから名前と顔とが一致するのですが、後者の中でも古い人の部類ですね。そうか、この人の時代に今の天皇の即位の礼があり、アメリカはイランを攻撃したのか...2013/03/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1199890
  • ご注意事項