新潮新書<br> もののけの正体―怪談はこうして生まれた

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もののけの正体―怪談はこうして生まれた

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106103810
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0239

出版社内容情報

鬼に襲われた、天狗に出くわした、河童を目撃した・・・・・ほんの数十年前まで、多くの日本人が、妖怪や幽霊など「もののけ」の存在を信じ、体験や伝説を語り継いでいた。もののけたちはどこから生まれてきたのか。広範な史料から日本の怪談や奇談を収集し、その起源の謎を民俗学的な視点から探る。日本古来のものけから、江戸時代の化物、琉球地方や蝦夷地のアイヌに伝わるもののけも多数紹介!

内容説明

鬼に襲われた、天狗に出くわした、河童を目撃した…ほんの数十年前まで、多くの日本人が、妖怪や幽霊など「もののけ」の存在を信じ、体験や伝説を語り継いできた。もののけたちはどうやって生まれてきたのか。日本の怪談や奇談の数々から民俗学的な視点で、その起源の謎に迫る。日本古来の妖怪や魔物をはじめ、江戸時代の化物、琉球地方や蝦夷地のアイヌに伝わるもののけも多数紹介!日本人の恐怖の源泉を解き明かす。

目次

第1章 もののけはどこから来たか?
第2章 もののけ江戸百鬼夜行
第3章 『百物語』のもののけたち
第4章 恐怖の琉球―南国のもののけ奇談
第5章 もののけ天国・蝦夷地―アイヌともののけ
終章 もののけと日本人―なぜ怪を求めるのか?

著者等紹介

原田実[ハラダミノル]
1961(昭和36)年広島県生まれ。歴史研究家。龍谷大学文学部卒、広島大学研究生・昭和薬科大学助手を経て著述業。「と学会」会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヤギ郎

17
江戸時代を中心に,その前後の時代も含めた妖怪(もののけ)考察。丁寧に文献を参照している(参考文献表もある)。本書後半では北海道(アイヌ)と沖縄の妖怪の分析もしている。もののけは恐れられるものであったけれど,「特に江戸時代において,多くのもののけたちは,人々に精神的平静をもたらし,ひいては社会の秩序を保っていくための文化的装置なのであった。」(212)。日本のもののけ文化への招待。2018/12/27

calaf

17
良く聞くものから全く初めて知ったものまで、日本の様々な「もののけ」について歴史的背景からその存在意義に迫った本。日本本土のみならず、沖縄(琉球)と蝦夷地(アイヌ)までを含んでいます。正しいかどうかは分からないものの、結構面白い解説でした。2013/10/21

藤月はな(灯れ松明の火)

14
鳥山石苑の百鬼夜行図や百器徒然袋、桃谷山人の絵本百物語から落語などの怪談、水木氏や京極氏の作品まで妖怪がらみのことが参考に書かれていて妖怪本を読むものとしてはニヤニヤしてしまいました^^今まで妖怪本では注目が少なかった沖縄やアイヌ地方の妖怪のことも紹介されており、興味深かったです。しかし、「男性優勢社会は明治以降から日本に広まった」ということを書いた本を読んだことがあるので疑問に思ったので「人間のジェンダーでの優勢はいつ、始まったのか」ということをもっと知る必要がありそうです。2010/10/18

tetuneco

10
女はもののけですか。寝肥(ねぶとり=寝てばかりいて太った女性)にはなりたくないなぁ2011/04/16

Dramaticseimei

5
もののけ、妖怪の類をなぜ発生して、どのように日本文化に落とし込まれ、民衆の間で機能していたのかについてを有名な妖怪をメインに扱いながら読みやすい文章で示してくれている。宗教にしろ、精霊にしろ、妖怪にしろ、あらゆる物事にはそれが発生する所以があり、それが長い時を経て文化にさえもなることを教えてくれる。読み応えがあった。◆手軽に読めるもののけの構造分解書入門として良いと思う。京極夏彦作にも同じようなものがあるが、雲泥の差で読みやすい。京極著はまじで素人を粉砕してくる笑 ★★★2024/01/06

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