新潮新書<br> ギャルとギャル男の文化人類学

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新潮新書
ギャルとギャル男の文化人類学

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106103346
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0239

内容説明

真っ黒な肌、奇抜なメイクにド派手なファッション。ストリートにたむろし、クラブでパーティー―。日本を席巻し始めたギャル文化の象徴「イベサー」を、かつて集団のトップを務めた男がフィールドワーク。数百人のギャルの肉声から、現代の「未開の部族」の内面に迫る。「やっぱり礼儀と学歴は大事」「いかに早く遊んで落ち着くか」など、その奔放なセックス観から意外に保守的な未来像まで、彼らの素顔を大解剖。

目次

第1章 インカレ発チーマー経由イベサー行―イベサーの起源(イベサーが特別なわけではない;「傾奇者」から「チーマー」まで ほか)
第2章 ギャルは結構忙しい―イベサーの組織と活動(イベサーの組織;イベサーの活動 ほか)
第3章 ツヨメでチャラくてオラオラで―サー人の価値観(逸脱とギャップ;サー人のファッション ほか)
第4章 ギャルだって成り上がりたい!―サー人とキャリア(イベサーの「シゴト」は将来に役立つのか;社会人デビューはマジでみっともない ほか)
第5章 ストリートが学びの場―サー人たちの視線と課題(もうひとつの学校;サー人の理想像 ほか)

著者等紹介

荒井悠介[アライユウスケ]
1982(昭和57)年東京都生まれ。大学入学後、イベサー「ive.」に参加。同代表就任後の2003年、渋谷サークル界のトップに。慶應義塾大学大学院に進学、『ギャルとギャル男の文化人類学』のベースとなる修士論文を執筆。現在は同大学SFC研究所上席所員(訪問)、ギャルの憧れの学校「BLEA」講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

11
2000年代のイベサーの内実を体験談として知れたのでよかった。「ケツモチ」がヤクザ関係者からサークルOBになる流れなどは全く感覚的にも把握してなかったし。読めば多くの人が感じるように、「文化人類学」と呼べるような「学問書」の体は成していない。先行研究の受け継ぎもほぼなく、数量的な分析もない。あと、「ギャル」と「ギャル男」の研究というより、イベサー内にいる人間の研究。サークルのトップだった人間の体験談と聞き込み情報の集積として参考にする、くらいの距離感で付き合うべき本だろう。2022/05/12

小鈴

8
元イベサー代表の修論の単行本化。興味深いので一読をオススメします。2000年以降のギャル・ギャル男、イベサーの興隆と実態、サー人の価値観を記述してます。暴走族のエスノグラフィはありますが、イベサー・サー人のエスノグラフィはおそらく初めての研究じゃないだろうか。そういう難しいことを抜きにしても、イベサーの運営の大変さ、カネの流れなどは初めて知ることばかりで読んでいて面白い。2009/11/03

RF1

6
自分は今19歳で、きっとギャルやギャル男からすれば「もう」19歳っていう存在なんだと思う。これから先、自分が決して交わることが無いであろう世界のことを知れるっていう意味ではなかなかおもしろい。2011/01/17

はすのこ

5
イベサー運営も大変だろうなと思う。イベサーについてはウシジマくんを読んだ方が理解が深まる。2016/02/01

たけ

5
予想よりあっさりと読み終えました。面白い。ギャルとギャル男は思いのほか忙しいし、シゴトしているし、がんばっている。まったく知らなかった。未知の文化に触れたという意味で、まさに文化人類学。2012/05/07

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