出版社内容情報
面白い。深い。美しい。日本語は世界に冠たる大言語である。
五十年の集大成、究極の日本語講座。
内容説明
「日本語は英語に比べて未熟で非論理的な劣等言語である」―こんな自虐的な意見に耳を傾けてはいけない。われらが母語、日本語は世界に誇る大言語なのだ。「日本語はテレビ型言語」「人称の本質とは何か」「天狗の鼻を“長い”ではなく“高い”と表現する理由」等々、言語社会学の巨匠が半世紀にわたる研究の成果を惜しげもなく披露。読むほどに、その知られざる奥深さ、面白さが伝わってくる究極の日本語講座。
目次
第1章 日本語は誤解されている(日本語ってどんな言語;漢字の読みはなぜややこしいのか;ラジオ型言語とテレビ型言語)
第2章 言語が違えば文化も変わる(虹にはいくつの色があるのか;太陽は世界のどこでも赤いのか;蛾と鯨が同じ理由;文化によって異なる羞恥心)
第3章 言葉に秘められた奥深い世界(天狗の鼻は「長い」ではなく「高い」;形容詞の中身はなに?;江戸時代、「日本酒」はなかった)
第4章 日本語に人称代名詞は存在しない(身内の呼び方の方程式;日本語の人称代名詞を巡る問題;指示語と自己中心語のしくみ;「人称」の本質は何か)
第5章 日本語に対する考えを改めよう(日本人のもつ相手不在の外国語観;日本語教のすすめ)
著者等紹介
鈴木孝夫[スズキタカオ]
1926(大正15)年、東京生まれ。慶応義塾大学文学部英文科卒。慶応義塾大学名誉教授。専攻は言語社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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